etwas Neues

Find something new!

続・eN講座◆修学旅行に行ってきました!

お暑うございます、かのこです

みなさん、こんにちは。去年から始まりましたeN講座。今年は京都からひとっ飛び(ほど近くはない)北海道・旭川にある旭川工業高等専門学校に決定

そして洛南高校の修学旅行も(偶然)北海道。どんなことを学んで、どんなことに疑問を感じたのか、ここからは勇気ある三銃士、もとい、四銃士が講師陣に挑んだ続・eN講座「修学旅行編in洛南高校」をご紹介しましょう。

司会の「あおば」です
「ゆうご」です
「しゅんすけ」です
「こうせい」です!
高橋です

言語が変われば世界の捉え方も変わる

高橋先生:宜しく、なんだけれど、わたし10分くらいしか時間がなくて、それくらいしかおじゃまできませんが、おじゃまします。

あおばくん:ぼくたち、修学旅行で北海道に行ってきたんですけれど、国立博物館でアイヌ語について学んできました。前回の発表に絡めて、今回気づいたことや面白いかなと思ったことを先生方にお知らせしようと思っています。

しゅんすけくん:博物館の展示の表示が全てアイヌ語だったんですが、それが思ったよりきれいに訳せないな、というのが感想でした。単語同士がなかなか対応していなくて…助詞がなかったり…まず品詞が分からなくて…

こうせいくん:どういう風にアイヌ語から標準語に訳されているのかぼくらが見たときに、直訳するんじゃなくて意味が伝わるように訳されているのかなと気づいて、それで高橋先生が翻訳されるとき、英語から日本語に翻訳されるときに、どんな風に訳されているのかと思って。

あおばくん:高橋先生はどういうところに注意しているんですか。

高橋先生:いちばん注意しているところはね、学者としての良心をなくすことね(笑)、七五調、五七調とか、リズム・韻律、あれを別の言語で再現しようとするととんでもないことになる。多かれ少なかれ誤差っていうものが生じる。

授業でも言ったけれど、「雨のせいで外出できなかった/雨が降っていたので外出できなかった」というのと、「雨がわたしの外出を阻害した」っていうのでは現象は同じだけれど、だいぶニュアンスが違うでしょう? よほど奇妙ですよね。その種のことっていうのは、言語によってだいぶ違うと思います。そのような言語によって、少しおおげさかもしれないけれど、言語によって、もしかすると外部 ―― 世界の捉え方がだいぶ違うという考え方があると思います。

一方で共通言語という考え方もある。どちらがいいのかわたしには分かりませんが、アイヌ語を見て「困ったなあ、これ翻訳したらどうなるんだろう」と思ったら、わたしに関していえば近似値的に意味をとって、こういっているんだろうな、と訳します。一般的ではないかもしれませんけれど。

みんな:ありがとうございます。

高橋先生:あのさ、「ありがとうございます」って、今のを100%真に受けられても困るんだよね。8割は本当かもしれないけれど、2割くらいはジョークかもしれない、そのあたりを塩梅してください(笑)。

出だしは上々、だがかれらはまだ知らない。ここから講師の激しいつっこみが入ることを。次回につづく。

次へ 投稿

前へ 投稿

© 2024 etwas Neues

テーマの著者 Anders Norén