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大人読書計画■お勧めの本「ソラリス」

「フクロウ書店」でございます

本日は遠くポーランドからバイトに来てくれました。

エントリーナンバー12スラベクですっ!

作者のスタニスワフ・レムはポーランド国内はもちろん、世界レベルで有名なSF作家のひとりなんだ。「ソラリス」以前のSF作品では、エイリアン文明は擬人化されて考えられていたんだけれど、レムはそれに不満を持っていた。つまり自分たちの想像を超えた、理解できない異文明があると考えたんだ。

…人間は自分のことを接触(コンタクト)の騎士だと考えている。でも、これが第二の欺瞞だね。人間は人間以外の誰も求めてはいないんだ。われわれは他の世界なんて必要としていない。われわれに必要なのは鏡なんだ。…そこで自分自身の理想化された姿を見つけたくなるのさ。

そんな未知の文明と、それに接触した人間たちを描いている本格的SF作品、ぜひ一度読んでみてください。

ネコ型エイリアンでもないんですね
うん・・・読んでみて
宇チューからでもバイト募集チュー

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3 コメント

  1. フクロウ書店主 2021年8月13日 — 投稿者

    『ソラリス』

    スラベク店員、目からうろこの本のご紹介ありがとうございました。
    地球外生物と思い浮かべるのはタコ型火星人からETまで形はさまざまですが、どれにも共通するのは「人とコンタクトができる能力があること」。ところがこのソラリス星では、人とコンタクトできない相手と対峙することになります。自分の価値観を枠にして相手を理解しようとするのは、宇宙に限らず地球上でもずっと行われてきたでしょうが、それってどうよ?と作者の問いかけが聞こえてきます。

    心に残ったことば
    「考えてもみろよ、人間は宇宙の星にも惑星にも、次から次へと名前をつけまくった。ひょっとしたらすでに自分の名前を持っているかもしれないのに。なんていう僭越さだろう!」(byスナウト)

  2. フクロウ書店主 2021年8月16日 — 投稿者

    よっしゃ、読ませていただきましょう。レムの短編集はちょっとタイトル名が異なるかもしれませんので、店主、まずは図書館にて借りてみます。
    そしてテッド・チャンの「息吹」。知らない間に新作が出ていたとは。これまた読ませていただきます。

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