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ジョージ・オーウェルの『一九八四年』―舞台編

こんにちは。ベンツです。

東京・新国立劇場で行われている『1984』に行ってまいりました。

このお芝居、2013年にロンドンのアルメイダ・シアターで初演、翌年からはウエストエンド地区にあるプレイハウス・シアターに移り、2017年にはニューヨーク・ブロードウェイのハドソン・シアターへと拡大して、今年、日本に初上陸しました。

by Julieta Cervantes

物語の舞台は近未来の「1984年」――人びとは全知全能のビッグ・ブラザーに監視され、不都合な過去はすべて書き換えられる、という社会のなかで、党員のひとり、主人公ウィンストンは禁止されていることに手を出してしまいます。ひとつは日記を書くこと、そしてもうひとつは党員のジュリアと逢瀬を重ねること。

拷問シーンを含む過激な内容に、ブロードウェイでは13歳以下の入場は禁止され、こんな警告も出されたそうです(ブロードウェイ版「ジュリア役」オリヴィア・ワイルドのインスタグラムより)。「警告:以下の描写が含まれます:ストロボ、轟音、タバコの煙、銃声」

https://www.instagram.com/p/BUf-cr1AmPH/?utm_source=ig_embed

大きなスクリーンに主人公の違反行為を映し出したり、舞台を観ている観客が「党員」と同化し、拷問されている主人公が助けを求めても「だれひとり動かない」不気味な小説の世界が再現されていて、小説の「1984」ワールドを実感できます。

日本では、東京公演のあと、愛知、兵庫でも公演します。この機会に、小説と演劇での視点の相違点などを味わってみるとおもしろいかもしれません。

 

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