2月の無料ダウンロード第二弾は、永遠の愛がテーマの「ロミオとジュリエット」です。2月13日(月曜)17時より48時間無料です!
英劇作家ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた「ロミオとジュリエット」いがみ合った名門の両家の息子と娘があるきっかけで一目ぼれ。ひたむきに互いを愛することによって、二人の運命は悲劇へと向かいます。
読んだことがない人でも、バルコニーでひとりロミオを想うジュリエットのセリフはご存知でしょうから、ちょっと見てみましょうか。
Juliet.
O Romeo, Romeo! ― wherefore art thou Romeo?
Deny thy father and refuse thy name.
Or, if thou wilt not, be but sworn my love,
And I’ll no longer be a Capulet.
wherefore= for what reason = why.
Deny 「否定せよ」 命令形
Or 「あるいは」 / be but sworn my love 「ただ私の恋人だと誓ってください」 my loveは補語
a Capulet 「キャピュレット家のひとり」
セリフのラスト、… be but sworn my love, / And I’ll no longer be a Capulet. では、ロミオが愛を誓ってくれれば、という「条件」をどう解釈して訳されているか、歴代の翻訳家たちの訳文を比べてみるコーナーもあります。
- せめては私を愛すると、誓言していただきたいの。 / さすれば、私も今を限りキャピュレットの名を捨ててみせますわ (中野好夫訳)
- お前だけを愛していると誓ってください。/ そしたら、私もキャピュレットの名を捨ててしまいましょう (平井正穂訳)
- 私を愛すると誓言して、/ そうすれば私もキャピュレットの名をすてます (小田島雄志訳)
- それが出来ないなら、せめて愛の誓いを、そうしてくれさえしたらもうこの身はキャピュレットではない (福田恆存訳)
- 私を愛すると誓って。/ そうすれば私はもうキャピュレットではない (松岡和子訳)
名場面のセリフを訳しながら、物語の流れを見ていくと同時に、高校レベルで使われる英文法を学ぶこともできる一石二鳥のサイドリーダー!ぜひ、この機会に本書を読んで理解してから、原文の「ロミオとジュリエット」にチャレンジしてください。