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本日は、この方から推しの1冊を。
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「宇宙人の視点でものごとをみる」、つまり、宇宙人が地球をのぞいたとき、人間社会がどうみえると思うだろうか。田畑の栽培植物や牛や馬の家畜がご主人で、それらを世話する人間が奴隷にみえるんじゃないだろうか。こんなふうに、ものごとをいろいろな視点でみることは重要だとわたしたちに教えてくれる1冊です。
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2021年8月15日
本日は、この方から推しの1冊を。
「宇宙人の視点でものごとをみる」、つまり、宇宙人が地球をのぞいたとき、人間社会がどうみえると思うだろうか。田畑の栽培植物や牛や馬の家畜がご主人で、それらを世話する人間が奴隷にみえるんじゃないだろうか。こんなふうに、ものごとをいろいろな視点でみることは重要だとわたしたちに教えてくれる1冊です。
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テーマの著者 Anders Norén
フクロウ書店主 2021年10月5日 — 投稿者
よしはる店員、生きた百科事典のような本をご紹介いただきありがとうございます。
作者は中南米の鳥類を研究する学者ですが、この本は学生を実際に熱帯雨林に連れて行って生態学の野外講義を行い、その経験をもとに書かれたとのこと。
熱帯の動植物がひとつひとつ、解説されているところは百科事典のようなのですが、同時に脳内にできあがってくるジャングルのなかを作者のあとについていって解説を聞いているような錯覚に陥ります。
熱帯地方の気候のもと生きていくための植物や動物の戦略がとにかくすごいのです。
訳者あとがきにもあったように、伐採をしたから植林で元通りになる、なんていう生易しいものではなく、人為的でも自然的でも、ひとたび被害にあえば、その生態系は格段に貧弱なものへと変わってしまう、それくらい熱帯雨林の生態系はバランスに長けていることが分かります。
心に残ったことば
農耕の労働には、生態系の多様性を増加させようとする自然の傾向に逆らって、これを安定化させる働きがあるといえる。…… もしも、知性を持った宇宙人が銀河系の遠くから地球へやってきたら、彼らは、地球上でもっとも栄えている生物はトウモロコシや小麦や米で、これらの植物が二本足の奇妙な生物集団を共同で奴隷化し、じぶんたちの世話をさせているのだと考えるだろう。これが農耕なのである。