年の瀬も押し迫って、本日、最後の英語の講義ですぞ!
さて、以前お伝えした、コーヒー豆などを運ぶのに入れる麻袋「ドンゴロス」、これがなんと京都市動物園に寄付されたというニュースが飛び込みました。
ブログによりますと、コーヒーの製造・卸を営む共栄フーズ株式会社のみなさんから、この「ドンゴロス」がジェームス・ファミリーとモモタロウ・ファミリーをはじめとする動物園の住民に贈られたとか。
ええ、そうなんです、教授。 久々に京都市動物園サイトをスマホでチェックしたらあの教授の講義で紹介されていた「ドンゴロス」の文字が!
さっそく見に行かなきゃ、とバスでゆられること40分!!
着いたらなんと閉館!!!(号泣)
前前回の「ドンゴロス」の回でも申しましたように、これは英語の dungaree (ダンガリー)から来た和製英語。英語ではgunny sackと呼ばれ、ポテトや穀物を入れて運ぶ袋として使われてきました。
さて、ドンゴロスの原材料となる麻(jute)は、日本ではインド麻、綱麻(ツナソ)などと呼ばれるそう。主にインドやバングラデシュなどの熱帯&亜熱帯地方で栽培されます。もちろん繊維を採る目的ですが・・・
ところでみなさん、食べられる「ドンゴロス」、ちがった、「麻」があることをご存じかな?それは、みなさんがサラダやスープでも口にすることのある「シマツナソ」。知らない?「モロヘイヤ」と言ったら分かりますかな。
モロヘイヤ(molokhiya)
カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、食物繊維などに富む緑黄色野菜の代表格で、抗酸化作用のあるクエルセチンも多く含む。全体的に栄養価が極めて高く「野菜の王様」の異名を持つ。
wikipediaより
インドや地中海沿岸では古くから食用とされてきたモロヘイヤ。ちなみに「モロヘイヤ」はエジプト方言による呼び名で、なんと「旧約聖書」のヨブ記にも香味用の野菜Jew’s mallowとして登場します。現在でもエジプトなど北アフリカや中東のヨルダン、シリアなどで肉料理に使うために栽培が盛んなのだそうです。
モモタロウファミリーやジェームスファミリーがモロヘイヤを食べるかどうかはわかりませんが、栄養満点、この食べられる「麻」を食べて、みなさんもお正月のお雑煮の食べすぎから脱却を。
そして京都市動物園の来年の開園日は1月2日から!
シャムス教授 2019年12月30日
本筋とは逸れているところに反応しますが、モロヘイヤについて。
おっしゃる通り中東ではモロヘイヤスープとして特に親しまれています。確かに日本のスーパーでは20〜30cmほどの長さの束で売られていますが、ヨルダンでは60〜100cmくらいの長さの豪快な束でした。
その葉をむしりひたすら細かく刻みます。日本ではフードプロセッサーを使うと細かく滑らかな舌触りで素早くできおススメです。
要はチキン入りのオニオンスープを作り、最後の方にモロヘイヤを入れ、混ぜ合わせ、少し煮ます。その際、丸ごとトマトを一緒に煮る人もいます。ちょっと酸味が入って美味しいです。
火を止め、塩と青唐辛子とニンニクをすり鉢でよく潰したものにたっぷりのレモン汁を混ぜたものを入れて完成。この最後の塩レモンたちは、各自スープ皿によそった後でもOKです。
このモロヘイヤスープは、そのままスープとして食しても構いませんが、ごはんにかけながら食べるのが一般的です。とても美味しいので是非お試しあれ!
ベンツ教授 2019年12月30日 — 投稿者
シャムス教授、モロヘイヤスープのレシピをありがとうございます。さすが中東にお詳しいですな。お正月にぜひとも作って、ネバネバを克服してみたいとおもいます!
ちなみに青唐辛子の塩レモン、先日いただいたネパール料理にもついてましたが、料理にパンチが効いて美味しかったです。
ともこ 2019年12月30日 — 投稿者
モロヘイヤ、私も好きです。ってか、よく生ジュースで飲んでます。
さきほどいただいたオムライスがまだ重たく胃に残っています…。そうだ、こんな日こそモロヘイヤのジュースですませようかしら
ベンツ教授 2019年12月30日 — 投稿者
モロヘイヤジュース、すなわち野菜の王様ジュースですが、これもまたネバネバなのですかな…?