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読書の秋は英詩を読もう⑤第三連「場面」

いよいよ、第三連ですぞ!

第一連ではほのかに見える牧場の馬たちの風景、第二連ではかれらから見えてきた過去の風景が現れてきました。

過去のイメージは続きます。第三連の冒頭はまばゆいイメージで始まり、騎手の着た目を奪うような「絹の(silk)」ユニフォーム、鞍につけられた「ゼッケン(number)」の布、麗しい女性の観客がかざす彩豊かな「パラソル(parasol)」といったものがみな青い「空(sky)」の下で鮮やかに浮かび上がる ―― こうしたイメージは競馬場の中の高揚した気分を見事にとらえているでしょう。

たった2行で、ウキウキ感がハンパないです、教授

そうね。しかし、競馬場の外の情景はちがいます。車が「ごみの散らかった草地(littered grass)」の上に軍隊さながらに(「戦隊(squadrons)」)並んでいる。さらに、レースのクライマックスを際立たせるのは、賭けに勝ったものたちの「いつまでも尾を引く叫び声(long cry)」のようです。

詩人は空から眺めているようですな。

それは街中へと広がっていき、最後にはレース結果が「街角(on the street)」で売られる新聞の最新版(「印刷開始後に挿入される最新ニュース蘭(stop-press columns)」)で印刷されることになります。

第三連の語句解説です!

squadrons

陸軍では「騎兵大隊」、海軍では「小艦隊」、空軍では「飛行中隊」を表します。

newest copies

言いかえればlatest copiesのこと。競馬の最新結果が掲載された紙面はa late extra edition (of the newspaper)と言われたりもします。

An extra (of a newspaper)は「号外」に相当しますが、この場合は「特例/臨時の遅版」くらいの意味。

今では、ネットに速報が載ってしまうのであまり実感がないかもしれませんが、紙媒体ならではの工夫があるんですな。次回の講義は24日ですぞ。

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テーマの著者 Anders Norén