ジェンドブレ、ヤツェックです。
ただいま、東京・恵比寿の東京写真美術館でポーランド映画祭が開催されているそうです(京都でも同時開催)。
日本でもおなじみの巨匠、アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキーの名作から、現代の女性監督たちの映画まで日替わりで上映されています。
今年はポーランドの独立回復100周年ということで、意外と知られていないポーランドの歴史を、映画を通して学んでみる絶好の機会。
本日は『戦場のピアニスト』(2002)を紹介しましょう。実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマン(Władysław Szpilman, 1911-2000)の自伝が原作です。
1939年、ドイツ軍の占領下となった祖国ポーランドの首都ワルシャワ ーーー 音楽を愛するユダヤ人ピアニストのシュピルマンとその家族はゲットーから絶滅収容所送りとなるなか、シュピルマンだけがかろうじて脱出に成功します。
地下活動を支援する昔の音楽仲間を頼りながら、ひたすら身を隠しつつワルシャワの町で極限の生活を送るシュピルマン。その間に戦争は激化し、ついにポーランド人がナチスに対し反撃にでる「ワルシャワ蜂起」が起こります。
奇蹟的に無事だったシュピルマンが隠れ家から出てみた世界は、ワルシャワという都市の崩壊でした。
絶望のなかで彼を待ち受けていたのは、ひとりのドイツ人将校。「あなたは何者なんだ」との問いかけに「わたしはピアニストだった」とシュピルマン。
このシーンで主人公が弾くのは祖国のピアニスト、ショパンのバラード第1番ト短調 作品23。ちなみに、冒頭で主人公が弾くショパンは夜想曲(ノクターン)第20番。映像とともに、ショパンの曲が彼の激動の人生を語ります。
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