こんにちは。ベンツです。
こう暑くてはやっていられない・・・実はわたくし、キュウリが大好物です。食欲の落ちるときなど、家人には内緒でよくキュウリをいただきます。
キュウリは水気が多く、ひんやりとしているところからas cool as a cucumber、つまり非常事態に陥っても「冷静沈着な」という意味で使われます。
さて、このas cool as a cucumber、口に出してみるとなんとなくリズムがよいのはなぜか ―― 実はcoolとcucumberが同じcという音から始まっているからですな。このように語頭の(子)音の共通する語が近接しているときに「頭韻」が生まれます。
チェスタトンの作品でとくに注目したいのは、この頭韻です。
this colossus of crime(SCENE 2)
as round and dull as a Norfolk dumpling(SCENE 3)
上のフレーズは大泥棒フランボーについて、下のフレーズは冴えない見かけの神父について語る場面に登場します。みなさんも「青い十字架」のなかで探してみてください。
押韻のほかにも、対句や類語反復の多用により生まれてくるリズムがそのままチェスタトンの文体の特徴ともなっているわけでして…
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