こんにちは。ルーカスです。
いよいよ、始まりました。今年のエル・システマ、第一日目はエディクソン・ルイスさんによる公開レッスンです。
明日のコンサートで演奏する、ボッテジーニの曲を日本のプロの若手演奏家の方々がエディクソンさんの前で演奏し、指導を受けるのですがその前に…ボッテジーニについて、少しだけ勉強しましょう。
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(Giovanni Bottesini, 1821-89)はイタリアの作曲家、指揮者であり、そしてコントラバス奏者でもありました。その卓越した技巧から当時「コントラバスのパガニーニ」と言われていたそうです。
パガニーニというのは、ヴァイオリン奏者なんだけれど、超絶技巧で有名だったんですね。そのパガニーニのヴァイオリンのような多彩な音を、ボッテジーニはコントラバスで奏でたことで、コントラバスが素晴らしい独奏楽器だと証明したのです。
そんなボッテジーニが現代にいたら…それは、エディクソンさん!
さて、マスタークラスが開始される前に、恒例のエディクソンさんとのワークショップに参加してくれる女子高校生がやってきました。
わー・・・すごい!
初めて聴くエディクソンさんのコントラバスの音色にびっくり!
英語がでてこない…どうしよう…。
エディクソンさんがベルリン・フィルに入団したころの話に聞き入る生徒さんたち。
KAJIMOTOの佐藤さんの司会でマスタークラスが始まりました。最初の曲は「ヴァイオリンとコントラバスのためのグラン・デュオ・コンチェルタンテ」
「イタリアって、みんな大げさに振舞うんだ。泣いたり笑ったり、女の子に愛の告白をするとき・・・」
「ここは、男性と女性がケンカをしているようにね。どんどん言い合って!」
「さあ、ストーリーを頭のなかに浮かべてみよう。君たちは男性同士でこの曲を弾いているから、決闘のように相手に負けないようにね」
エディクソンさんは、いろいろなストーリーを演奏者に説明します。「想像して。イメージを頭に浮かべて弾くんだ」
二曲目は「チェロとコントラバスのためのデュオ・コンチェルタンテ」。
こちらは、ロミオとジュリエットのような悲しい恋の物語。市長の娘が、兵士を好きになってしまうけれど、身分の違いで引き離されてしまう…。騎士が馬を駆けるような軽やかな演奏をして!など、分かりやすい解説を入れながら、優しく生徒のみなさんにアドバイスするエディクソンさん。
エディクソンさんの白熱教室は3時間にも及びました。
お疲れさま、ミスター・ボッテジーニ!
サインももらえました。
明日はコンサート本番です。行ってきます!