etwas Neues

Find something new!

eN新書シリーズ


好奇心を武器に、想像力を携えて

eN文庫は、 読者のみなさんの「未知の森へのコンパス」となることがモットーです。

『二重生活の勧め』

第1回目は探検家で人類学者の関野吉晴さんと、ゴリラ研究家で霊長類学者の山極寿一さんによる『二重生活の勧め』です。

関野 吉晴(せきの よしはる)
1949年東京生まれ。一橋大学法学部卒業、横浜市立大学医学部卒業。アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」を1971年より10年の歳月をかけて行った。2004年からは「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタート。「北方ルート」、「南方ルート」、丸木舟による4700キロの航海「海のルート」をたどる。
山極 寿一(やまぎわ じゅいち)
1952年東京生まれ。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科修士課程修了、同大学院理学研究科博士後期課程研究指導認定、退学。京都大学理学博士。「人間とは何か」の解明を目指し、日本の霊長類学を世界トップクラスに導いた今西錦司・伊谷純一郎の門下生。コンゴ、ルワンダ、ガボンを起点に長年ゴリラの調査を行う。(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、同大学院理学研究科助教授、教授を経て、京都大学総長。2021年より総合地球環境学研究所所長。

『ディストピア小説への招待状』

第2回目は ディストピア小説について、イギリス文学の巨匠E.M.フォースターの短編小説「機械が停まる」を 英文学者、高橋和久さんによる訳と解説で味わう『ディストピア小説への招待状』です。

『ディストピア小説への招待状』
E.M.フォースター(Edward Morgan Forster, 1879-1970)
イギリスの小説家、批評家。ケンブリッジ大学に学び、ヴァージニア・ウルフなどが所属するブルームズベリー・グループに加わった。『天使も踏むを恐れるところ』 (1905)、『果てしなき旅』 (1907)、『眺めのいい部屋』 (1908)、『ハワーズ・エンド』 (1910)、『インドへの道』 (1924)、『モーリス』 (1971)の計6冊だが、どの小説も今なお世界中で読み継がれている。本編’The Machine Stops’は1909年The Oxford and Cambridge Reviewで掲載され、1947年に短編集Collected Short Storiesに収録される。
高橋 和久(たかはし かずひさ)
1950 年東京生まれ。英文学者。東京大学名誉教授。翻訳にE.M.フォースター『果てしなき旅』(岩波書店、1995)、アラスター・グレイ『ほら話とほんとうの話、ほんの十ほど』(白水社、1997)、『哀れなるものたち』(早川書房、2008)、マイケル・カニンガム『めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人』(集英社、2003)、ジョージ・オーウェル『1984年』(早川書房、2009)、ジェイムズ・ホッグ『悪の誘惑』(国書刊行会、復刊2012)、ジョゼフ・コンラッド『シークレット・エージェント』(光文社古典新訳文庫、2019)など。

「機械が停まる」の英文PDFはここをクリック&ダウンロード!

高橋先生の「機械が停まる」解説はこちらから(他のウェブサイトにジャンプします)!

『開けゴマ! 読書の世界へ』

第3回目は元・文芸編集者と高校生たち(京都の洛南高等学校と静岡雙葉高等学校のみなさん)、文学三昧の読書好きから参考書三昧の受験生まで、本つながりでお話ししていただいた「読書」対話。

『開けゴマ!読書の世界へ』
堤 伸輔(つつみ しんすけ)
1956年、熊本県生まれ。1980年、東京大学文学部を卒業し、新潮社に入社。松本清張を担当し、国内・海外の取材に数多く同行する。塩野七生『ローマ人の物語』の編集を経て、2004年から2009年まで国際情報誌『フォーサイト』編集長。その後、『ドナルド・キーン著作集』全16巻を担当。雑誌・書籍の取材・執筆・編集を40年9カ月続け、2020年末を以て新潮社を退社。一方、2014年よりテレビの報道番組で解説を務め、2018年10月開始のBS-TBS「報道1930」のレギュラー解説者に。TBS「あさチャン!」「NEWS 23」、テレビ朝日「モーニングショー」をはじめ多くの番組でレギュラー / ゲストの解説・コメンテーターを務める。

『eN講座 エル・システマ―音楽が与えてくれたもの』

第4回は灘中学校・高等学校、北浦能裕先生の学年のみなさんが、「エル・システマ」の授業を受けたあとエル・システマジャパンの方々の講座を受講したその内容が本になりました。

『エル・システマ―音楽が与えてくれるもの』
菊川 穣 (きくがわ ゆたか)
1971年神戸生まれ。95年ロンドン大学ユニバーシティーカレッジ地理学部卒業。96年同大学教育研究所政策研究修士課程終了。(株) 社会工学研究所勤務を経て、98年より国連教育科学文化機関 (ユネスコ) 南アフリカ事務所にて教育担当官。2000年より国連児童基金 (ユニセフ) レソト、エリトリア事務所において、青少年、子ども保護、及びエイズ分野を中心とした調整・管理業務を担当。07年、日本ユニセフ協会へ異動後、J8 サミットプロジェクトコーディネーター、団体・組織事業部係長。08年に、ロンドン大学熱帯医学衛生大学院より公衆衛生ディプロマを取得。11年3月より東日本大震災緊急支援本部チーフコーディネーター。12年3月に一般社団法人エル・システマジャパン設立にあたって代表理事に就任。
木許 裕介 (きもと ゆうすけ)
1987年大阪府生まれ。東京大学教養学部および同大学院総合文化研究科修士課程修了、修士 (学術)。20代から東南アジアで数々のコンサートを指揮したのち、イタリアを中心に欧州で研鑽を積む。2018年、ポルトガルで開催されたBMW国際指揮コンクールにて日本人初の第1位優勝。出身の大阪府高槻市より「特別功労賞」受賞。以降、世界各地の国際音楽祭やオーケストラから次々に招かれ国際的な活動を展開。国内においては関西フィルハーモニー管弦楽団や神戸市室内管弦楽団、神戸市混声合唱団などと共演するほか、日本各地のユースオーケストラの指導に顕著な実績を挙げている。2021年よりエル・システマジャパン音楽監督 (オーケストラ) に就任。演奏活動のみならず、By the Music「音楽によって」何を成し得るかということの追求に強い関心を抱いており、音楽を通した地域創生プロジェクトや国際文化交流等を手がける。ブラジル・クラシック音楽のエキスパートとしても知られ、大使館と連携した「ブラジル独立200周年記念コンサート」の企画・指揮や、単著『ヴィラ=ロボス ―ブラジルの大地に歌わせるために―』 (春秋社) 出版など、演奏と執筆の両面で活躍している。TEDxUTokyo2022/2023への登壇など講演・講義も多数。日本ヴィラ=ロボス協会会長。

© 2024 etwas Neues

テーマの著者 Anders Norén