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ネコ名言集カレンダー◆11月はハインライン

11月のカレンダーはもう入手いたしましたか。まだの方はこちらから。

今月のネコ名言はこちらを。

How we bebave toward cats here below determines our status in heaven.
現世でのネコに対する行いが、天国での私たちの立場を決める

ハインライン、『落日の彼方に向けて To Sail beyond the Sunset』 (1987)
Robert A. Heinlein
(1907-1988)

ロバート・A・ハインラインはアメリカのSF作家。海軍兵学校卒業後、カリフォルニア大学の大学院で数学と物理学を専攻します。初めてSFを発表したのは1939年でしたが、第二次世界大戦でやむなく中断、本格的な作家活動は戦後から始まります。『太陽系帝国の危機』(1956)、『宇宙の戦士』(1959)、『異星の客』(1961)、『月は無慈悲な夜の女王』(1967)の4作品で、ファン投票によるSF・ファンタジー作品の賞としては最大のヒューゴー長編小説賞を4回受賞(ノミネートは11回!)、SF小説でベストセラーを出した最初の作家とも言われています。

日本では『夏への扉』が人気で、ラジオドラマになったこともありますし

https://www.youtube.com/watch?v=9ro9Rjysdvw

山下達郎さんが歌にしたこともありますし

https://www.youtube.com/watch?v=0EIY_aOqM2M

今年度2021年の6月には映画にもなっています。

『夏への扉』はタイムトラベルを扱ったSF小説が直面する一般的な問題である

①「自分自身との遭遇」問題

②「未来からのタイムトラベルによる過去の変更」問題

③「タイムトラベルを使って『将来の出来事』を変えることが倫理的かどうか」問題

などを扱った初期のSF小説のひとつで、1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ででてくる数々のアイデアの元になった小説のひとつとも言われています。

また『夏への扉』が有名なのは、もうひとり?の主役がピートという猫であること。そのため「猫SF」としても知られています。このピート、ハインラインが飼っていた愛猫ピクシーにちなんで執筆されたそう。

When we were living in Colorado there was snowfall. Our cat — I’m a cat man — wanted to get out of the house so I opened a door for him but he wouldn’t leave. Just kept on crying. He’d seen snow before and I couldn’t understand it. I kept opening other doors for him and he still wouldn’t leave. Then Ginny said, ‘Oh, he’s looking for a door into summer.’ I threw up my hands, told her not to say another word, and wrote the novel The Door Into Summer in 13 days.(妻とコロラドに住んでいたころの話です。雪の降るある日、わたしたちのネコ(わたしはネコ派なのです)が外に出たがっていたので彼のためにドアを開けてあげました。ところがピクシーは出て行かず鳴きつづけるだけ。彼は前にも雪を見たことがあったし、出て行かない理由がわかりません。ほかのドアも開けてあげたのですが、まったく出ていきません。そのとき妻のジニーがこう言ったんです「ピクシーは夏への扉を探しているのよ」と。降参したわたしは、もうそれ以上何も言わないで、と妻にいうと、小説『夏への扉』を13日間で書き上げたのです。)

Heinlein interview with ALFRED BESTER; p. 487, Redemolished

ネコ好きSF作家によるにゃんともロマンチックな小説。ぜひ一読を。

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