本日のバイトさんによる推しの本はこれ!
歴史小説が好きな私ですが、ケン・フォーレットの歴史小説は格別です。その世界にどっぷりと浸らせてくれます。
舞台は中世のイングランド。大聖堂を修復する職人とその息子を中心とする物語です。時代の固定概念に縛られながらも自分らしく生きていく人たち。その勇気ある行動から目が離せません。全3巻からなる大作ですが、一気に読み終えてしまいます。読み終えたあとは、ただただ、ため息。
「大聖堂-果てしなき世界」、「巨人たちの落日」、「凍てつく世界」「永遠のはじまり」と共にお勧めです。
フクロウ書店主 2021年10月10日 — 投稿者
いよ店員、大河ドラマのような歴史物語本をご紹介くださりありがとうございます。
職人、領主、司教とさまざまな階級の登場人物が、数奇な運命に弄ばれながらも生きていく、その中心にドカンとあるのが大聖堂。この大聖堂について後書きのなかで養老孟司先生がこうおっしゃっています。
「…こういう役に立たない、でもはなはだ目立つものを建てることを、文化という。ヨーロッパでは街の中心にかならず教会と劇場がある。教会には大聖堂があることが多い。それを私は『真っ赤なウソ』と表現したことがある。教会も劇場も、そこで行われること、いわれることは、そもそも真っ赤なウソですよということを示す、舞台装置なのである…」
実生活と関係ないから、そのなかでは思う存分、人間の心情が吐露される、と。
なんだか心に残ったことばは最後の最後で養老先生にもっていかれました…
「人々は真っ赤なウソが好きで、それを上手に語ることを物語という」(by 養老孟司)