散歩が好きです。車窓からはわからない思いがけない発見があったり、素敵な場所との出会いが楽しくて、特に春や秋の過ごしやすい日には、散歩をするとなんだか清々しい気持ちになります。
そんないい季節、急きょ始まったこの企画。最近よく聞く「サステナビリティ(持続可能性)」をテーマにしつつ、東京をふらっとゆるっと散歩しながらご紹介したいと思います。ときどき人気スポットなんかも出てくる(予定)です!
サステナビリティ(sustainability)
「今が良ければいい」ではなく、将来にわたって良い社会や地球環境を保つことを目指す取り組みのこと。
東京観光したい方、東京の豆知識、サステナビリティに関するスポットを知りたい方にぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
第一回は、東京駅丸の内駅前広場からスタート。
このまま右手側に向かい、今日は有楽町方面めざしてゆっくり歩きましょう。
サステナビリティポイント①水素シャトルバス
JR東日本が今年10月24日から運行開始した、東京駅~竹芝地区、日の出ふ頭を結ぶ「JR竹芝 水素シャトルバス」を発見。
CO2排出量削減に向けた取り組みの一環で、バスのラッピングにはSustainable Development Goals(SDGs)の文字が。しかも無料だなんて…環境にもお財布にも優しいですね。詳しいことはこちらのサイトで。
JRの線路に沿って歩くと、赤レンガ高架下にはとバス乗り場があります。
道なりに進んでいくとあっという間に国際フォーラムに到着。
国際フォーラムはコンベンション&アートセンターで、巨大なホールや美術館、おしゃれな飲食店などが入っています。東京都がまだ東京市だったころに、東京府庁舎があった場所でした。現在は石碑のみ。
この日は「大江戸骨董市」が開催中。着物、陶器、民芸品から家具までなんでもあり、で、江戸っぽい感じの国際フォーラムの有楽町駅側に到着。ああ、のどが渇いたわ、となっても大丈夫。
サステナビリティポイント②東京水の給水場所
非常時には応急給水所として活躍してくれるTokyowater Drinkng Stationは都内に約900か所設置されています。
900か所ってすごいですね。こんなありがたい取り組みがあるとは知りませんでした。ちなみにイメージキャラクターはキティちゃん。はとバスから東京都水道局まで、さすが、日本が誇るKAWAIIヒロイン。
このまま有楽町駅前を通過して高架下を抜け、線路の反対側へ出て、銀座方面へ向かいます。高架橋を抜けると、そこは有楽町駅前広場。右手には有楽町マルイ、左手には東京交通会館。
目的地の「無印良品 銀座店」(並木通り)はもうすぐそこ。マロニエゲート横の道を通っていくとすぐの並木通りに出現…到着!
無印良品の商品売り場はもちろん、B1には食堂、上部階にはMUJI HOTEL GINZA。パン屋さん、野菜、冷凍食品、カフェもある、6階建ての「世界旗艦店」です。店内の詳しい説明はこちらから。
サステナビリティ水ポイント③給水機再び
まずは1日1本でも空のペットボトルを減らすことからはじめませんか――マイボトルがもっともっと普及して、気軽に資源を大切にできる社会になるといいなと思います。自分はこの日、マイボトルを家に置いてきてしまいましたが…。
ちなみに無印良品ではボトルも売ってます。もちろん繰り返し使えます。無印の詳しい取り組みはこちら。限りある資源を大切にすることは今後ますます社会全体の潮流になるのではないでしょうか。
6Fギャラリーでは、「Rethinking Anonymous Design 名前が消えるとき 展」が開催中でした。
名前が消えるって、てっきり世の中から消えていったもののことかな?と思って見ていましたが、違いました。デザインとは特別なものを生み出すことを目指す作業とも言えるけれども、デザイナーやブランドという情報が無くてもほしいと思えるモノ――主張の強すぎない、てらいのないもの――を生み出すことも、優れたデザインと言えるのではないか、そういったことを問いかけている内容だと思いました。
「アノニマス・デザイン」
一般に日常の量産品における匿名性、作り手知らずという意味で語られているもの。本展では(中略)『永井コレクション』の20世紀の有名無名の良品、約100点を中心に展示します。会場には年代、作者名、メーカー名などは記載せず、モノは並列に配置されます。名前が消え、モノの機能とかたちを無意識の眼で見るとき、私たちの対象との関係性はどのように変わるのでしょうか。
「名前が消えるとき 展」パンフレットより
みんな大好き無印良品。その特徴でもあるシンプルかつ考え抜かれたデザインのモノたちにぴったりの展示です。
こうして無印良品 銀座6Fで、今日の散歩はフィニッシュとなりました。
ふらっと散歩しながらほんの少し丁寧に周りを見渡してみると、普段行く場所にも様々な歴史が刻まれてきたことがわかりました。
同時に、サステナビリティというキーワードをテレビ、CMなどでも耳にすることが増えている中、街中でも持続可能な社会を実現するための行動があちらこちらで実行に移されていることを感じた秋の1日でした。
本日の散歩メニュー
・スタート:東京駅丸の内駅前広場
・目的地:無印良品 銀座
・歩数:2,500歩(くらい)
・時間:(無印良品店内の見学も含めると)1時間(くらい)
・サステナビリティポイント:水素シャトルバス、給水所×2
まだまだ認知されてない情報も多いと思いますが、自分もマイボトルを愛用するなど、ちょっとしたことでもいいから続けていきたいです。
これから冬に向かってどんどん寒くなっていきますが、暖かくしてお過ごしください!
Tetsuro 2020年11月9日
東京まで電車で二時間の田舎町に住んでます。最近ますます東京から足が遠のいています。東京においでよと誘惑してください。
ふみふみ 2020年11月9日
コメントありがとうございます!自分も生まれは東京から遠く離れた田舎です。帰省後に東京に戻ると、寂しいようなほっとするような気持ちになります。
ぜひぜひ、ふらっと東京にお越しくださいませ。