本日は考えさせられるテーマをいただきました。
エントリーナンバー19 とよこさん
当事者意識
8月9日は言うまでもなく、広島に続いて長崎に原子爆弾が投下された日である。
福岡で生まれ育った私が小中学生の頃、9日は必ず登校日だった。「小倉に落とされるはずだった原子爆弾」という歴史的事実に、漠然とした後ろめたさを引きずっていた。「もし自分の住んでいた町に落とされていたら…」という仮定の話が、ある日「当事者意識」という言葉につながった。
75年を経て、今年長崎原爆資料館の入り口に書かれたメッセージの中のキーワードの一つが当事者意識という言葉である。この意識がなければ、身近な問題、ましてや遠くの国々の問題を自分に引き寄せて考えることはできない。
この意識を獲得するには「想像力」が必要である。そして、そこから自然と「他者への思いやり」が生まれてくるのだと思う。これらも上記メッセージ中のキーワードである。これらが、社会にしろ、政治にしろ、世界平和にしろ、全ての出発点なのだと思う。当事者意識を持つ人間は、簡単に人を線引きできないはずだ。(418語)
考えるテーマをいただきありがとうございます、とよこさん!
当事者意識
自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。
大辞林より
地球温暖化だって、森林破壊だって、海洋汚染だって、どんな問題もぐるぐるまわって、いずれは自分のところに返ってくると捉えることが必要だということは、学校で習ってきたはず。おとなになった今、「当事者意識」という言葉を考えてみる時期かもしれません。
いよ 2020年8月24日
少し前に長崎の平和公園に行きました。平和記念像が見えてきたところから何ものかが心に重くのしかかってきました。ものすごく広い公園。それなのに、誰もいない。記念像と私だけの対面。
炭鉱や造船など、近代日本を支えてきたこの土地は、それ故に原爆投下のターゲットになってしまいました。当日の小倉は霧に覆われていて、長崎に変更になったと聞いてています。
今、爆心地を訪れると、一見平和に見える穏やかな丘です。しかし、私たち日本人は、決して忘れてはならない悲劇だったと改めて感じさせられます。
Paddington 2020年8月24日 — 投稿者
bystander effect(傍観者効果)というテーマが最近大学入試の英文として出題されているのを何度か目にしました。昨今のいじめ問題を考える際にもよく素材として扱われます。当事者意識、想像力の大切さ、学校教育の場でも伝えたいです。
etwasneues 2020年8月24日 — 投稿者
まだまだ続いている宿題提出ですが、宿題の御褒美として「共感力」という大きな力をいただいた感があります。それぞれの「われ思う」を拝読しながら、まったく共感できない、というものはひとつもありませんでした。とよこさんのおっしゃる「想像力」が「共感力」を補ってくれるからだと思います。
HAN Ning 2020年8月27日
Thank you very much for your writing. It reminds me a quote from Mencius,”Humans share the same hearts and principles concerning certain universal issues.”(人同此心,心同此理。《孟子. 告子上》)One’s SELF can be enlarged too.