おとなも自宅学習◆「われ思う」を書いてみよう⑱追跡

猛暑が豪雨にとってかわった週末ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。夏休みもあと少しとなってまいりました。本日は、スケッチ風エッセイです。

エントリーナンバー１８　しゅんじさん

追跡

自転車でスーパーに買い物に出かけた帰り

往年のプロレスラー坂口征二氏とすれ違う。

坂口氏は家内と同じスポーツジムの会員。

家内は黙々とストレッチ体操をする姿を何度も見ている。

坂口氏とすれ違ってから、引き返し追跡開始。

坂口氏は自転車を漕ぎ、道を曲がり、コンビニに立ち寄る。

5分ほどで出てきて、自転車を漕ぎ、大通りの交差点で停車。

俯きながら信号待ち。大通りを渡り左折。

我が家が初詣に行く神社を通過し、右折したマンションの自転車置き場で停車。

坂口氏の自宅は私の自宅から直線距離で1000メートルであった。

坂口氏は78歳。

柔道家としてメキシコオリンピックを目指すが

競技種目から柔道が除外されプロレスに転向。

ジャイアント馬場、アントニオ猪木と並ぶ日本プロレスのスーパースター。

新日本プロレスの経営者としても評価された。

人生紆余曲折。地道な努力の積み重ね。

黙々と自転車を漕ぐ坂口氏の後姿は、修行僧のようであった。（397語）

自転車で坂口さんを追跡するうちに、いつのまにか坂口さんの人生も追跡していたしゅんじさん、まるで映像をみているようなエッセイをありがとうございます！坂口さんはしゅんじさんの永遠のヒーローでもあるんですね。

宿題提出をされた方はほっとしていることでしょうし、久しぶりの宿題に「うーむ、うーむ」と頭をしぼっている方もいるでしょう。どんなことでも構いません。ふと、思ったこと、以前から考えていたこと、エッセイにしてどしどしと提出してください。おまちしております！