いよいよ、本格的な夏に入りました。おとなの夏休み企画「われ思う」、ひきつづき宜しくお願いいたします。今回は、エントリーナンバー7のたくろうさんより。たくろうさんにとって、ブッダの言葉から再発見が模様。それではどうぞ!
エントリーナンバー7 たくろうさん
ブッダの言葉を考える
最近友人の紹介で仏教の研究家にお会いする機会があった。最近仏教に興味が湧いてきましたと言うと、皆さん死期が近づくとそうなんですよ、と軽く言われた。確かに近づいて来ている。法事でもらった暦に「独生独死、独去独来」とあり、しびれたりしている。
最近中村元先生の「ブッダの言葉」というCDに出会った。最も古い経典の解説だ。驚いたことに、ブッダの言葉は死への心構えなどではなく、生き方へのアドバイスだった。例えば、怒るな、と。振り返ると恥ずかしい。もっと冷静にすればよかった、と後悔する場面が多々ある。
しかし、その後、後悔するな、との言葉が紹介される。その説明に先生は、後悔は二重に不幸である、との西洋の哲学者の言葉を教えてくれる。後悔するようなことをしたことに加えて、後に思い出して暗い気持ちになるのは更なる不幸、とのこと。
思うは、お釈迦さまの言葉を思い出しながら、もう少しまともに生きてから、ということだ。(400語)
ありがとうございます、たくろうさん。怒るな!と諭され、後悔すれば、後悔するな!と、お釈迦さまの手のひらでコロコロと心地よくころがっていらっしゃっるてつろうさんの気分がよく伝わってきます。「生きる力」という言葉をもう一度考えさせられますね。
三郎 2020年8月3日
ブッダの言葉は生き方へのアドバイスというお言葉感銘しました。天台宗の教えに「一隅を照らす」「よく言い、よく行う」がありますが、それもアドバイスだと理解します。「諸行無常」という言葉がありますが、何をしても最後は消えていくと考えると、それはただ「死」に行きついてしまいます。私は「無常」はたえまない「変化」と考え、その変化にはマイナスの変化もあればプラスの変化もあるのではないかと考えます。たしかに毎日毎日、変化し、昨日は知っていたものが今日は忘れると考えればマイナスですが、昨日は知らなかったことを今日分かるということもあります。これはプラスです。ここでもプラス思考は大切です。ブッダの言葉を読みその真の教えに気がついたこともプラスの「無常」です。
takuro 2020年8月4日
「諸行無常」にしても「独生独死」にしても、そりゃその通りだなぁ、と思えてきます。同時に、漢語のリズムというのでしょうか、そこに何か詩的なものを感じるからでしょうか、気持ちがプラスに向いてみます。腹が決まるというのでしょうか。
これから少し「プラスの無常」ということを考えてみようとおもいます。
アポロ 2020年8月4日
はじめまして。
ある核心となる真理があって、それをいろんな方がいろんな表現で伝えようとする。その一つ一つへの共感を積み重ねていくたびに心が落ち着いていきますね。
いいお話ありがとうございました。
takuro 2020年8月4日
コメント、ありがとうございます。
ブッダの後、その言動に触発され2千年以上にわたり、たくさんの方々が色々なことを仰っているわけですよね。
初心者の私の場合、中村元先生のCDに巡り合ったのが幸運でした。先生の声、話し方に(内容は無論ですが)、何か、
ブッダにつながるようなものを感じています。
R2D2 2020年8月15日
「独生独死、独去独来」意味を知って、泣けてきました。
takuro 2020年8月17日
これしびれますよね。心が落ち着きます。
出入りの時だけでなく、滞在中も基本一人と考えたほうがいいのでしょうか。