みなさん、こんにちは。なつです。
第3回目は、ドイツにあるベルリン動物園(Zoologischer Garten Berlin)です。1844年に開園し、第二次世界大戦中にほぼ破壊されましたが、いまではヨーロッパ最大の動物園として復活、33ヘクタールの園内にはおよそ1400種、2万頭の動物たちが住んでいます。
みなさんは、映画や絵本になったホッキョクグマの「クヌート」をご存じかも。2011年に亡くなってしまいましたが、ベルリン動物園のシンボルでした。
シンボルといえば――実はゴリラのファトゥ(Fatou)も超有名。ヨーロッパの同種のゴリラのなかでは最高齢の老婦人ゴリラで、今年の4月、61歳のお誕生日を迎えました。
果物は糖分が高いのでいつもは野菜中心の食生活ですが、ブルーベリー、ストロベリー、ブドウでおしゃれな飾りつけがされた特製お花型ケーキに、ついつい盛り上がっちゃうファトゥ。
じつは、ファトゥの正確な年齢は分かりません。フランスのマルセイユで、酔っ払いの船乗りが、まだ小さかったファトゥを酒代として居酒屋に引き渡したのでした。その後、陸経由でベルリン動物園にやってきたときの推定年齢は2歳。そこから数えての61歳です。そしてファトゥは野生で生まれた数少ないゴリラなのです。
ベルリン動物園にはファトゥのほかに、シルバーバックのイヴォ(Ivo、30歳)、メスのゴリラたち、ジャンバラ( Djambala、16歳)、ビビ( Bibi、21歳)、ムペンジ(Mpenzi、32歳)がいます。