こんにちは。ジャックです。
凍った雪でツルツル寒々の東京ですが、昨夜はゴリラ調査隊の山極隊長と文化人類学の関野吉晴先生の対談へ三鷹まで羽をのばしてまいりました!
関野先生は、アフリカに誕生した人類が世界中に拡散していった5万3千キロの行程を独力で逆にたどっていく「グレートジャーニー」を10年かけて行った探検家で文化人類学の先生です。
現在、先生が開催している「地球永住計画」という講座は、火星移住に希望を向けるより、まずはどうやったらこの地球を破壊せずに永住できるか、いろいろな分野からゲストを迎え、市民の方たちと一緒に考えていく、というユニークな講座です。
今回のゲストは、ゴリラ研究の第一人者であり、京都大学総長であり、みんなのゴリラ調査隊長でもある、山極壽一先生。
わたしたちが地球上で生き続けるためのヒントを、いままでの経験をふまえながらお二人の白熱トークを通じていただきました。
関野先生はアマゾンに住む人たちの暮らしから、山極先生はアフリカに住む人たちの暮らしから得るものがありました。それは予測のできない変化にあふれる毎日を生きることによって研ぎ澄まされる感性と想像力です。
とくに都市に暮らす人たちは、一元的価値観――スピード化、効率化に価値を見い出していることにより、狩猟時代からそれほど変わらない身体や心が、現代生活とミスマッチになっているのでは、と疑問を投げかけたのは山極先生。
値段のついた土地に住んでいる、その値段が自分の値段であり、自分の価値となっているんじゃないか…
そこで先生のお勧めは「ふたつの土地で生活の拠点を持つ」計画です。アマゾンでは「多摩川」から来た関野さん、日本では関野先生。アフリカでは「ちょっとへんなゴリラ」な山極さん、日本では山極先生。移動性を高めて、「ふたつの人生を楽しもうじゃないか!計画」を教えてくださいました。
次回の「地球永住計画」楽しみです…
saburo Kuramochi 2018年1月26日
「ふたつの土地に本拠をもつ」という発想、感銘をうけました。私は実際の本拠ではなくて想像上の住所でもよいのではないかと思います。今パキスタンを舞台にした小説を読んでいますが、日本との対比をしながら,おもしろがっています。大地主が支配していて嫌な国と思う一方、大地主支配は敗戦前の日本にもありました。日本は人口が減っていますが、パキスタンは増えています。今は混乱しているが将来はパキスタンの方が有望なのかと思っています。