いよいよ桜が満開の季節でついつい散歩にでかけたでんこ、今回は東京23区北西部に位置する板橋区とその周辺をセレクトしました。
この地は中山道(江戸時代に整備された五街道のうちのひとつ)の宿場町「板橋宿」として栄えてきました。日本橋からスタートして最初に到着する宿場町です。
「板橋」という地名自体はそれよりももっと昔にさかのぼります。『平家物語』では「たきの川いたはし」という名前がでてきています。源頼朝がこのあたりに陣を張り、義経が兄を追って挙兵したときに通過した、当時から交通の要所として知られていました。またその時代「木の板」の橋というのは珍しいものでこれがそのまま地名になった、という説が通説となっています。
さて、板橋区の位置を確認してみましょう。東西と南を北区、豊島区、練馬区に囲まれ、北部には荒川を境とした埼玉県の和光市、戸田市が隣接しています。
昔ながらのお店と新しいお店が混在しているのがこの界隈の特徴。
綿帽子
住所:東京都北区上十条3ー24−4
電話番号:03-5948-9157
営業時間:平日 11:00〜19:00 土日祝 11:00〜17:00
※定休日 月曜日・火曜日
板橋の町の人たちから喫茶店のオーナーまで、ステラコーヒーの豆を求めてやってくる、というコーヒー豆専門店。
珈琲豆専門店ステラコーヒー
東京都北区滝野川6-32-7
電話番号 080-7990-5181
営業時間 10:00~18:00
平日早朝テイクアウト 7:00〜9:00
定休日 水曜日
ケーキとコーヒーをゲットしたら、次は本屋さんをのぞいてみましょう。メゾン・プティ・ルナール(MAISON PETIT RENARD)はフランスやベルギーなどの国で生まれたコミックの一種である「バンド・デシネ」を専門に取り扱っているユニークな本屋さん。
お店のオーナーはフランス人のデビエフ・ティボーさんと奥さまのデビエフ ・紫代さん。ティボーさんは日本のマンガをフランス語に翻訳して、フランスでのマンガ普及に一役買われている翻訳家でもあります。翻訳業の傍ら、大好きな「バンド・デシネ」を日本で伝えるためのお店を、2021年にこの地で開きました。
お店のご近所にはフランスのインターナショナル・スクールがありますから、フランス語が恋しい子どもたちから親御さんたちまで足繁く通ってティボーさんとの会話を楽しむそう。ただ、楽しみ過ぎてティボーさんの本業(翻訳)がお留守となり、最近は紫代さんがお店を任されているそう。
フランス発の「バンド・デシネ」本はオールカラーでハードカバーの大判本だったり、はたまたモノトーンの線画だけのイラストだったり、とにかく芸術的。
「バンド・デシネ」はやがて日本のマンガ『アキラ』の大友克洋や『ジョジョの奇妙な冒険』でおなじみの荒木飛呂彦にも大きな影響を与えます。(詳しいことはお店のWebsiteで勉強を!ティボーさんのインタビューはこちらから!)
MAISON PETIT RENARD(メゾン プティ ルナール)
店舗住所:東京都北区滝野川6-75-5 鈴木ビル102
TEL:070-8338-8383
実店舗営業時間:
月曜 9:00~15:00
火曜 9:00~15:00
水曜 9:00~12:00
木曜 9:00~15:00
金曜 9:00~15:00
土曜 14:00~18:00
定休日:日曜・祝日
フランス文化に触れたあとは、日本文化にも触れてみましょう。
かわいらしい洋館・・・と思ったら、じつは日本が誇る「亀の子たわし」の本店です。
明治40年に日本の台所の味方として生まれた亀の子たわし。約一世紀にわたって名前も形も品質も変わらず、という商品はほかにないかもしれません。
亀の子束子本店
東京都北区滝野川6-14-8
平日 9:00~12:00、13:00~17:00 定休日:土・日・祝日
電話番号:03-3916-3231
中山道付近はまだまだたくさんお店があるけれど、きょうはこれが精いっぱい。