こんにちは、でんこです。きょうは中国・雲南省から写真と手紙が届いたので紹介しましょう。わたしの友だち、ユンチンからです。
やあ、でんこ!まだストーブの前にいるんだね・・・日本はまだ寒いの?ぼくの住んでいる昆明は今月の22日に大雪が降ったんだ。でも今日(26日)はぽかぽか暖かくて旅行にちょうどいい日だから、ここから40キロ先の植物園に家族で行くことにしたんだよ。
ちなみに昆明って、町全体の高度がとても高いことで有名なんだよ。市内の海抜は 1,891 メートル、いちばん高い山は4247.7メートルもあるんだから。でもね、海抜が高いおかげで昆明は一年中穏やかな気候が保てるんだよ。「春城」とか「花都」と呼ばれて、昆明が国内外で人気の理由のひとつなんだ。
ぼくたちが訪れたのは市内から40キロ離れたところにある雲南豊沢源植物園。豊沢源は中国語で「豊かな天然資源」っていう意味で、中国でも希少な動植物が生息することで有名な植物園なんだなあ!
これはコイの仲間でゴールデンライン・バーベル(golden-line barbel)という魚。流れが速く澄んだ淡水にしか住めない魚でいまでは絶滅危惧種だけれど、もともとは昆明の淡水湖、滇池(てんち)に生息する魚だったんだ。都市開発で滇池の水質が汚染されてからは、バーベルは寺院の池などで見られる程度にまで減ってしまったんだ。
水面に浮かぶ白い花が見える?これは海菜花(オッテリア・アクミナタ、Ottelia acuminata)という水草の一種で、雲南省固有の植物なんだ。まるで夜空にきらめく星のようでしょう?この花も澄んだ淡水にしか自生できないから、水質が汚染されているかどうかが一目で分かるんだよ。つまりどちらも水質のバロメーターなんだ。
植物園の中には黒龍潭寺という名のお寺があってね、仏教と道教が組み合わさった寺院で、明朝時代に建てられたんだ。この時期のお寺の庭は梅の花が満開なんだけれど・・・あっ、でんこはもう梅の花見た?(食べちゃだめだよ)
また書くね。さようなら!榕成(ユンチン)より