今年は毎年恒例にしていたルミナリエもなく(涙)静かに京都で過ごすモコです。カフェにもゆっくり行けてませんけれど・・・先日見つけた最中屋さんのカフェをご紹介いたしましょう。
このお店は「種嘉」さんといって、元は種を専門に作っている卸さんだそう(最中の皮の正式名は「種」だそうです)。今夏に併設カフェがオープンしたのです。
なんとお店で皮を焼いていて、パリパリがいただけます!
最中は京都では仙太郎が有名です(確かにこの最中、仙太郎で見たような…)。1つでお腹いっぱいです。個人的にはあんこよりも変わり種ピーナッツ、アーモンド、クルミが食べやすいです。
さて、最中という名前の始まりですが、平安時代の歌人・学者で「梨壺の五人」の一人であり、「三十六歌仙」のメンバーでもあった、つまり歌の達人、源順(みなもとのしたごう)の歌から来たものとされています。
水の面に 照る月浪を かぞふれば 今宵ぞ秋の 最中なりける
拾遺和歌集・171
「さざ波が立つ池の水面に輝く月が映っているが、月日を数えてみると今夜はちょうど秋の最中の8月15日でした」という歌。だから見事な月なのです、という気持ちが込められています。この歌を知っている公家たちが、宮中での月見の宴で白くて丸い餅菓子を「もなかの月だ!」と言ったとか言わないとか・・・。
このときはまだ半生タイプの皮でしたが、江戸時代には乾かした皮となり、明治時代には今の形の皮となったそうです。歴史あるお菓子「最中」はお茶だけでなくコーヒーや紅茶を相棒に選べる優れもの。是非お試しを。
種嘉商店 京都最中
〒604-0841
京都市中京区車屋町通二条下ル仁王門突抜町317
TEL 075-201-3016
営業時間 11:00〜17:00
定休日 木曜・金曜・土曜 (※年末年始はお休みだそうです)