コロナのせいでまた芸術の秋が遠のいた、とお嘆きのみなさん、きょうは日頃のもやもやを吹き飛ばすために「おとな」シリーズ第二弾「歌舞伎」にチャレンジです。
歌舞伎と聞いて、なんとなくみなさんの頭のなかに浮かぶ疑問にお答えいたしましょう。
いえいえ、普段着でも大丈夫。ふつうの劇やコンサートに行く気軽な気持ちでも大丈夫。もちろん、おしゃれをして行くともっと楽しいかも。
そうそう、歌舞伎と言えば昔の言葉で何を言っているのかわからない、と思いがち。でも実は意外とセリフが聞き取れちゃう。観劇の前に、ネットで演目のあらすじを追ってもよし、劇場でもらうパンフレットであらすじを覚えるのもよし、イヤホンガイドを借りる(500円)のもよし。
大きく分けると3種類。時代物(じだいもの)と呼ばれるお話は、江戸時代の人たちが見る大河ドラマだと思ってください。伝説あり、創作あり、江戸で起こった事件を歴史上の出来事に置き換えてみたり、と、ドラマ制作者たちの腕の見せ所。
世話物(せわもの)と呼ばれるお話は、江戸の人たちご用達のトレンディードラマ。暮らしのなかの義理人情やら恋愛やら、ドキドキするお話からほろりとするお話までいろいろあります。もちろん主役は庶民ですから感情移入ができやすい。
所作事(しょさごと)、これは舞踊や舞踊劇のこと。じつは歌舞伎は踊りから発祥した劇。なので、舞踊として作られた作品や、ある演目のなかの舞踊の部分だけが取り上げられて、単独の作品として演じられることがあります。自分の好みで選んでね。
大丈夫。歌舞伎座では基本、毎日4つの演目が上演されます。どれも、いろいろな話のいちばんいいところ、音楽でいえばサビの部分。ひとつの演目はだいたい短いもので30分から長いものでも1時間半程度。ああ、あの人のあの演目を見たいな、と思うのは、「スタンド・バイ・ミー」をベン・E・キングで聴きたいなあ、いや、ジョン・レノン版で聴きたいな、と同じこと。そうなってくれば面白さも倍に広がります。
けいこ 2020年12月2日
吉例顔見世興行 恒例の「まねき上げ」行われました。まねき看板が京都の冬の風物詩になっています。晴れがましい様な、それでいて年の瀬の淋しさも感じさせられます。けいこ
etwasneues 2020年12月2日 — 投稿者
けいこさま
まねき上げ、ってどのようなものなのですか…招くことなのでしょうか。京都のおとな先輩としてご教授をぜひ。