紀元前と紀元後、産業革命前と産業革命後、コロナ前とコロナ後、「前」と「後」ではふつうのこともふつうじゃなくなる、きょうはそんなお話を。
エントリーナンバー アポロさん
たかがゴミ、されどゴミ
教職について34年、若いころには決して思いつかなかったアプローチを使うようになってきた:
「廊下の数メートル先に小さなゴミを見つけることがありますよね。ゴミが落ちているな、掃除の時間に生徒が拾ってくれるだろうな、と思いながら、私がそのゴミの横を通り過ぎようとすると『おーい!拾ってくれー!』ゴミがそう呼び止めてくる。そうなると無視できず、Uターンして拾い上げ無事ゴミ箱に送り届けるわけです。そんなことが何回もあると、最近は、近づく私にゴミの方から『おーい!ここ、ここ!』と手を振ってくる、ゴミ箱に送り届けると『サンキュー!』とお礼まで言ってくれる。それがなんか気持ちよくてね、ぜひ君たちにもこの気持ちよさを味わってほしいなと思っています。」
生徒たちは、だいたい笑って聞いてくれている。私に聞こえるように「あー、しゃーないな。ゴミに呼び止められてしもた」とゴミを拾っている生徒もいて、うれしい気分になったりもする。
が、これは半年以上前の話。今は、ティッシュやマスクが落ちていてもそれを拾うことに嫌悪感さえ覚えてしまう世の中だ。そうそう、マスクと言えば6月から学校が始まってもうすぐ3か月になるのに、いまだに1年生の顔がわからないまま授業をしている。経済だけでなく教育も崩壊しないことを心から願っている。(549語)
アポロさん、宿題提出間に合ってよかったです…。どんなちいさなゴミだって、塵も積もれば山となる。ましてやみんなで使う廊下、きれいだったら気持ちよい…はずが、いまや拾ったら危険な状態に?!コロナ禍でのアポロさんの次なるユニークな教育的アプローチを伺いたいところです。
さあ、宿題提出期限まであと少し!間に合うのか、大人たち!もう二度と子どもたちに「宿題しなさい」と言いません…などと後ろ向きにならないで、ぜひ、この機会に提出をお待ちしております。
Paddington 2020年8月26日 — 投稿者
ゴミですが、今本校は校内でゴミ箱撤去して各自ビニールに入れて持ち帰ることになっています。しかし不思議なのですが、なくなってから教室にゴミ屑(ほこりはともかく)がなくなりました。なぜか謎です。
最初教員間では「そんなんしたらみんな床とかあちこちに捨てるやろ」という反対もあったのに。生徒の良心も時に信用すべきですね。
トヨコ 2020年8月27日
ゴミの問題は、まさに教育の問題ですね。
娘とタージマハルを見に行った時、地元の男性が、ペットボトルをポイと捨て、観光客の少女が、怒りながら拾っていたのを間近にみて、複雑な思いを抱きました。
今頃あの辺りはどうなっているのかなぁと思います。