etwas Neues

Find something new!

英語で学ぼう!◆百人一首を覚えよう!

みなさん、こんにちは。福太郎です。

学生のみなさん、このコロナ休みを有効に使って「百人一首」を覚えてみませんか。

藤原 定家( 1162-1241)Wikipediaより

『小倉百人一首』は、 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した藤原定家が編んだ歌集です。百人の歌人ひとりひとりから一首ずつ、ぜんぶで百首集めたもの、ということで、アンソロジー(詞華集)ってことですね。

有名な歌集、たとえば『古今和歌集』や『拾遺和歌集』などはたいていその時代の天皇の命によって集められたもの(勅撰和歌集)。対して『小倉百人一首』は、定家の息子の義父にあたる(つまり、奥さんのお父さん)宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)に頼まれて、かれの別荘、小倉山荘の障子にはった百枚の色紙に、定家が書いたものでした。

それでタイトル名に「小倉」という名前がついているのです。

百人一首にはいろいろなヴァージョンがあるけれど、この『小倉百人一首』が今なお有名なのは、室町中期あたりから歌道の入門書に取り上げられたこと、江戸時代になると、教養としての歌をつくることが流行りはじめ、古典の入門書となっていったから。

定家に話は戻りますが、『小倉百人一首』に取り上げられた歌は10の勅撰和歌集からピックアップされています。

天智天皇

秋の田の かりほの庵の 苫を荒み
わが衣手は 露にぬれつつ

1番目の歌は天智天皇からスタート!天智天皇は「大化の改新」でおなじみ中大兄皇子のこと。

持統天皇

春すぎて 夏来きにけらし 白妙の
衣干すてふ 天の香具山

2番目の歌は天智天皇の娘、持統天皇。このふたつの歌は、国語の教科書で目にしたことがあるかも。

『小倉百人一首』は飛鳥時代にはじまって、奈良、平安、鎌倉と4つの時代の流れから定家の好みの歌がセレクトされています。

じつは最後の歌、99番と100番も天皇親子の歌。99番の後鳥羽院、100番の順徳院は、彼らの時代に台頭してきた武士によって島に流され、そこで崩御されます。

1番、2番の親子の時代は、まさに天皇を中心にした中央政権が確立した時期、そして99番と100番では鎌倉幕府に政権が移行した時期なんです。歴史に合わせて1番から100番までの歌を鑑賞すると面白いかもしれません。

紫式部

『百人一首』のもうひとつの魅力は、女性の詠った歌が多いこと。とくに平安時代は宮廷に仕えた女房たちによる華やかな文学サロンが形成されていました。この時代、女性が文学界で活躍したのは、世界をみまわしても日本だけかもしれません。女房たちのなかには、『源氏物語』の紫式部や、『枕草子』の清少納言もいます。才気あふれるふたりには、やはり歌人として有名だったお父さんやおじいさんがいます。かれらの歌も取り上げられていますから、そういった親族関係を軸に鑑賞するのも楽しみのひとつ。

一日一首、日本語と英語で暗誦してみてはいかがでしょうか。
4月11日午後5時より24時間無料ダウンロードします!(BUY ON AMAZONをクリックするとキンドルのサイトにジャンプします)

『小倉百人一首(One Hundred People One Poem)』は、世界各国の人たちが歌の内容を理解できるよう英語で編集されていますが、実は「上の句」と「下の句」はひらがな&ローマ字で掲載されています。上の句、下の句とリンクがはってるので、かるた大会のための練習用としても使えますので、この無料ダウンロードの機会にぜひお試しを!

次へ 投稿

前へ 投稿

© 2024 etwas Neues

テーマの著者 Anders Norén