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新刊のお知らせ◆「ジェーン・エア」を読む

みなさん、こんにちは。スコットです。

こどももおとなも自宅で勉強中!?それなら、今回はこの「『ジェーン・エア』を読む」をお勧めしましょう。

『ジェーン・エア』の作者 シャーロット・ブロンテ(1816-55) は、英文学界では、四女のエミリー、五女のアンとともに「ブロンテ三姉妹 (上の表紙) 」と呼ばれ、彼女たちの作品は今日でも世界中の読者に愛されています。

さて、シャーロットですが、彼女は北イングランドの牧師の家に6人姉妹弟の三女として生まれました。

農業、牧畜業に従事する者の多い田舎では、牧師の地位は知識階級。そのため、まだ義務教育が行われていなかった当時(義務教育が始まったのは1870年)において、ブロンテ家の娘たちは「教育を受けることができる」女性たちでした。

母の死後に入った学校の寄宿舎が劣悪な環境だったため、ブロンテ家はそこでふたりの姉を亡くします。父はあわててシャーロットとエミリーを引き取り、彼女たちはフランス語習得のためにベルギー(フランス語圏)に向かいました。

当時は、男性と同様の学問知識を得ても、女性がつける職業は限られていて、彼女たちは往々にして裕福な家庭の家庭教師を選ぶこととなりました。『ジェーン・エア』の主人公の家庭教師という職業は、留学後にシャーロットが実際に得た職業でもあったのです(フランス語を教えるのも家庭教師の役目でした)。

正式タイトル『ジェーン・エア ―― 自叙伝(an Autobiography)』から分かるように、本作品は、主人公ジェーン・エアが語る一人称形式になっています。幼いときに両親を失い、辛い目に遭いながらも、ジェーンが自分の信念を貫き通す誇り高い女性に成長する姿が描かれています。

倉持先生、『ジェーン・エアを読む』はどのような本なんでしょうか。

目標は原典読解です。いきなり長篇の物語を英語で読むのは難しい。ですからfirst stepのようなものがあればいいな、と思って各シーンの抜粋編をつくりました。この抜粋が読めれば、あとは根気です。

むむ・・・根気

はい。こと英語を読むことについていえば、書き直された易しい英語をいくら多読しても、やや難しい原典を読めるようにはなりません。どうしてもどこかで原典と格闘する必要があります。

「英語が読める人」といわれるようになるためには、どうしても必要な格闘の場です。泳ぎを教えるのにいきなり水の中に投げ込む感じはありますが、中学や高校で英語を学んできたみなさんは、まったく英語を知らないわけではありません。原典といえど、高校英語と同質です。食いついてくださるのを期待します。

それで、タイトルが「高校英文法で楽しむ英文学の原典」なんですね!
本文の構成は以下の通りです!

1 英文と語注
<日本語の場面あらすじ>
おおまかなあらすじを日本語で読んでいきましょう。
<原文>
主だったシーン(英語)を取り上げています。まずは自分で日本語に訳してみましょう。
<語注>
各英文には、簡単な語句解説と使用されている主な文法名が表示されています。文法解説は後半にまとめてでてきますので、読解に必要がなければ確認程度に項目をチェックしましょう。

2 訳例と解説
<舞台背景>
英文を読むまえに、小説の舞台の時代背景や、物語の展開を理解していきます。
<訳例>
各シーンの日本語訳を見て、自分の訳と比べてみましょう。
<解説>
どうしてこの日本語訳になるのか、解釈の決め手となる英文法の解説を中心に学びます。

無料ダウンロードは明日8日17時より24時間です。みなさん、原典と格闘する機会を逃さないでくださいね!

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テーマの著者 Anders Norén