さむくなってきました。隊員(たいいん)のみんな、かぜをひかないようにね!きょうはさいしょに、黒鳥隊長(くろとりたいちょう)からおしらせがあります。
隊員(たいいん)のみんなに、残念(ざんねん)なおしらせがあります。じつは、去年(きょねん)の11月(がつ)、みんながフトシを観察(かんさつ)したころに、メスのキャンデーが病気(びょうき)で亡(な)くなったんだ。
ボルネオオランウータンのキャンデーは1978年、東京都多摩動物園(とうきょうとたまどうぶつえん)で生(う)まれたんだ。1988年(ねん)には、ここ千葉市動物公園(ちばしどうぶつこうえん)にやってきて、1990年(ねん)にはナナというおんなこのおかあさんになった。
そのあと、京都(きょうと)や静岡(しずおか)の動物園(どうぶつえん)にひっこして、2018年(ねん)、ふたたび千葉市動物公園(ちばしどうぶつこうえん)にもどってきたんだよ。それぞれの動物園(どうぶつえん)の飼育員(しいくいん)さんはもちろん、動物園(どうぶつえん)にやってきた人(ひと)たちの心(こころ)をつかんだチャーミングなレディだった。
よしっ、気(き)をとりなおして・・・だれかオランウータンの質問(しつもん)があるかな?
「はい!隊長(たいちょう)、ゴリラとオランウータンはけんかしないのですか。どちらが強いのかしら?」
あゆみさんは、フトシとモンタを両方(りょうほう)観察(かんさつ)したんだね。野生(やせい)では、ゴリラは中央(ちゅうおう)アフリカ、オランウータンは東南(とうなん)アジア、と住(す)んでいるところがまったくちがっているため、じっさいに出会(であ)うことはない。ただ、動物園(どうぶつえん)ではおなじ「類人猿(るいじんえん)」として、となり同士(どうし)に飼育場(しいくじょう)があることが多(おお)いけれど、あえていっしょに暮(く)らすことはないようにしている。
実際(じっさい)ゴリラもオランウータンも、オスはとても力(ちから)がつよく、メスの倍(ばい)ほどの大(おお)きさがある。ゴリラもオランウータンもオス同士(どうし)だと大(おお)げんかになるため、おとなのオス同士(どうし)をいっしょにすることはないんだ。
これは想像(そうぞう)だけれどね、もしゴリラとオランウータンのオスが、通(とお)りではちあわせになるようなことがあったら・・・やっぱり大(おお)げんかになるだろうなあ!
どちらが強(つよ)いかは、個体(こたい)によって弱(よわ)いものも強(つよ)いものもいるので、判断(はんだん)はむずかしいけれどね。
隊長(たいちょう)、ありがとうございました!次回(じかい)もおたのしみに!