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エドワードのネパール便り④

こんにちは。エドワードです。
表紙はおなじみガネーシュ神!

さあ、今年も出来立てほやほやの2020年カレンダーがやってきました。このカレンダーを作成しているトカルパ村の紹介はこちらから。

http://etwasneues.wpblog.jp/2016/12/10/edward_1/
http://etwasneues.wpblog.jp/2016/12/15/edward_2/

今回は、カレンダーに描かれている色彩豊かな絵についてお話しましょう。これはMithila Art(ミティラ・アート)と呼ばれているもの。

インド・ビハール州北部の南北をガンジス川とヒマラヤ山麓に囲まれた広い平原地帯は、その昔、 ミティラ(Mithila)王国と呼ばれていました。仏陀を生み、インド最古の叙事詩「ラーマーヤナ」の舞台としても知られており、インドだけでなく東南アジアの文化にも広範な影響を与えてきました。

さて、その「ラーマーヤナ」に登場する主人公ラム(ラーマRama)は、シータ(Sita)という女性と結婚します。

ラム王子とシータ王女の結婚式

シータはミティラの王の娘でした。めでたい娘の結婚ということで、王は女性たちに王宮の城壁や市内の建物に絵を描かせます ―― ターメリックの粉、米粉、炭などを用いて、家の壁、新婚夫婦の部屋、祈りの場の壁などに色とりどりの模様が描かれました。

その技法は、母から娘へと伝えられ、現在はミティラ・アートとして広く世界にも知られるようになりました。

題材はヒンズー教の神々や象、魚、孔雀、稲など。また、多産・繁栄と結びつけられていた動植物、さらには出産、結婚などの儀式などからとられたものが多くあります。

ちなみに3月&4月はミティラフィッシュ(Mithila Fish)魚はむかしから身近で重要な食材だったのでしょう

5月&6月はヘビに乗るクリシュナ神(Lord Krishna on Snake) 神話にもクリシュナと多頭の蛇の話があるほど、南アジアでは蛇は日本でよりもずっと身近な存在のようです。

ここ、トカルパ村でカレンダーの彩色をしている方たちもちょっと紹介。

真剣な表情で色を塗るのは アサルマン・タマンさん。タマンとはチベット系の人たちの名称で、「タマンさん」がたくさんいます。日本人と似た容貌でしょう?

こちらは、慣れた手つきで作業を進める バガワティ・パラジュリさん。このおふたり以外にも、子どもからおとなまで障がいをもった人たちが毎年このカレンダーを作っています。

さあ、ワンコインでカレンダーをゲット!

トカルパ村のカレンダー

1部500円で発売中(送料別)。料金はすべてトカルパ村の学校に寄付されます。

お問合せはetwasneuesbook@gmail.comまで。

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テーマの著者 Anders Norén