秋といえば、音楽の秋。今回は、つい「敷居が高くて…」と敬遠してしまうオペラに挑戦です。
オペラとは、演劇と音楽によって構成される舞台芸術である。歌劇(かげき)とも呼ばれる。
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Operaという単語は、イタリア語で「仕事」「作品」を意味し、その昔はopera musicale「音楽的作品」と呼ばれていたものが、省略されて「オペラ」という言葉になったそう。
ルネサンス時代には、古代ギリシャ劇に、歌うようなセリフを入れる劇が考えられて、17世紀には今日のオペラと同じような形になりました。
18世紀には、きらびやかな衣装や舞台装置を楽しむ、王族&貴族の娯楽となってきたオペラ。現在でも、オペラのチケットといえばウン万円ださなきゃ無理無理、と思っているあなた。NYメトロポリタン歌劇場は世界に向けてMETビューイングという「オペラの輸出」を行っていることをご存じでしょうか。
19世紀末に作られたメトロポリタン歌劇場は、当時こそヨーロッパの歌劇場におくれをとったものの、今では世界三大歌劇場に数えられることもあるほど。
2006年から始まった、 オペラ公演を世界中の映画館に放映する「METライブビューイング」のおかげで、 豪華な舞台装置を裏から表まで見放題、出演者のインタヴューあり、なにより迫力ある映画館の画面で、オペラグラスなしで歌い手たちの表情をみることができるのは映像ならでは、の楽しみ方が、なんと数千円できるようになりました。
現在、放映されているのは、荒川静香選手のイナバウワーとパバロッティの十八番で有名なプッチーニ版「トゥーランドット」です。
お話の舞台は中国・北京。氷のように冷たい女王と呼ばれる美しいトゥーランドット姫と結婚するには、3つの謎を解かなければなりません。世界中の王子たちが果敢にチャレンジしますが、だれも謎を解けないまま姫の命によって首をはねられてしまいます。
そんな物騒な北京の街で、ダッタン国のカラフは戦で負けて領地ととられた元国王である父親と召使のリューに偶然出会います。追放後、離れ離れになっていた3人は手を取りあって喜びましたが、広場で偶然トゥーランドット姫を見てしまったカラフ王子は、姫のあまりの美しさに我を忘れ、自分が謎解きに挑戦する、と言い出します。
密かにカラフに想いを寄せていたリューは、老いた国王とともにカラフを止めようとしますが、ふたりを振り切りカラフは挑戦の合図であるドラを鳴らしてしまいます。
3人の大臣、ピン、パン、ポンはカラフをなんとか止めようとしますが、カラフは王様の前で、姫の挑戦を受けます。
「毎晩生まれて頭の上を飛び回り、朝になると死んでしまうものは何?」
「それは希望」
「赤くて、炎のように熱いのに、火ではないものは何?」
「それは血潮」
誰も解けなかった謎を次々と解くカラフにおびえたトゥーランドット姫は、最後の謎を問いかけます。
「氷のように冷たいけれど、まわりの人間の心を焼き焦がすものは何?」
「それはトゥーランドット!」
誇りが高く、異邦人と結婚することをおそれたトゥーランドットは、王に結婚を破棄するように頼みますが、約束は約束、と断られます。そんな姫を見かねたカラフは「夜が明けるまでに、わたしの名前を言い当てたら死にましょう」と提案しました。
北京の街では、カラフの名前が分かるまでは誰も寝てはいけない、という命令がでます。カラフは自分の勝利を確信して、「誰も寝てはならぬ」歌います。
彼の名を知る、老いた父と召使のリューは捕まり、カラフの命も風前の灯火・・・さあ、このあとはどうなるのか!
松竹METライブビューイング(詳しくはこちらのサイトをご覧ください)
けいこ 2019年11月18日
オペラの紹介 ありがとうございます。パバロッティのひそかなファン。PAVAROTTI が亡くなった時出されたCD PAVAROTTI Forever 。聴いていて、いつも胸がいっぱいになる所があります。その歌はトゥーランドットだったのです。PAVAROTTIの十八番だったのですね!ありがとうございます。