去年からホワイトハンドコーラスに新しいコーラス隊「声隊」ができたんだ。「サイン隊」は耳の聞こえないメンバーが、手歌で表現するコーラス、「声隊」は目の見えないメンバーが、声で表現するコーラス。ふたつの隊のハーモニーを楽しむには、観客もフルに五感を使うんだ。
ううん、そんなことないよ。ケーマ&トーマのお兄さんたちも参加しているように、「サイン隊」や「声隊」の兄弟や姉妹、お父さんやお母さんたちも参加できるんだ。
去年のコンサートでは、エル・システマ・ジャパンの「相馬子どもコーラス」や、ベネズエラから来日した「ララ・ソモス」とホワイトハンドコーラスがいっしょになってステージを創り上げたんだ。
声隊の指導をしてくれるのは、 現在、NHK東京児童合唱団名誉指揮者の古橋富士雄先生なんだ。プロ中のプロが教えてくれる、とってもぜいたくなコーラス隊なんだよ。
ろう者(音を聞くことのできない)のこどもたちと、もう者(ものを見ることのできない)のこどもたちの交流って、ふつうはなかなかないんだよ。だから、全国の学校の先生たちが見学に来てね、こうやって音楽を通じて交流すればいいんだ!って学んでいくんだ。
現在、どちらの隊も20名ほどのメンバーがいます。ホワイトハンドのメンバーはいつでも募集中なの。そして将来、このメンバーからホワイトハンドコーラスの指導者がたくさん生まれて、世界を飛び回ってくれることを願っています。