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英語で学ぼう!◆モモタロウのドンゴロス

みなさん、こんにちは。ベンツです。

だんだんと蒸し暑くなってまいりましたな。夏がそこまでやって来た…そんな季節となりました。

それいけ!調査隊!では、麻袋の使い方について盛り上がっているようですが・・・

英語ではgunnysack: a sack made of a coarse heavy fabric (such as burlap)「(バーラップ/黄麻布のような)目の粗い重い布の袋 」と言います。

丈夫で安いため、いろいろな国で穀物や農産物、郵便などを入れて運ぶための袋として使われてきました。

「わたしの祖母ですけれど、ドンゴロスって麻袋を呼んでいたのを記憶しています。なつかしいわ~」
「なんか、人の名前のような響きです」

ドンゴロスは、dungaree(ダンガリー)から転じた呼び名。dungareeは17世紀頃、インドの言葉から転じて英語になった単語で、厚手の粗い目の木綿の布を指していたのね。ちなみに、インディゴ・ブルーに染織したものはデニムと呼ばれてジーパンなど作業着の布名として使われていくの。

もとにもどって、英語名のgunnysackだけれど、昔から1袋=50キロの穀物、ジャガイモなどの農産物を詰めて輸送するために使われていました。アメリカ・アイダホ州の農家では、今でもジャガイモの単位として”sack”を使うそう。

Chuck Berry(1926-2017)

ロックンロールのパイオニアとして知られる、アメリカのミュージシャンでギタリストのチャック・ベリー。

1958年の大ヒット曲「ジョニー・B・グッド(Johnny B. Goode)」は、読み書きも出来ない(Who’d never learned to read or write so well)けれど、ギターの腕前はぴか一(but he could play a guitar just like a-ringin’ a bell)の田舎の少年Johnny B. Goodeが歌の主人公。

He used to carry his guitar in a gunny sack (やつは麻袋にギターを入れて持ち運んでいたもんだったよ)

gunnysackという単語から、チャックは主人公のジョニーが一文無しだということをにおわせます。

「ジョニー、どうなるんですか」

この歌のサビの部分”Go! Johnny, Go! Go!”「行くんだ!ジョニー!」から分かるように、いろいろな人達の声援を受けて、ジョニーはギタリストとしての道を目指します。

gunnysackは2番の歌詞ででてきます

チャック・ベリーが生まれた3年後には、マーティン・ルーサー・キング牧師が誕生しているのよ。つまり、チャックが活躍した時代は、人種差別がまだ根強く残り、公民権運動が盛んだった1950~60年代。

かれ自身は中流家庭の出で、読み書きもちゃんとできましたが、ジョニー・B・グッドの人物像に、黒人の音楽仲間やギタリストとしての自分自身にもダブらせていきました。当時の若者たちにとって、チャックの斬新な音楽「ロックンロール」と夢を目指す主人公の歌は、自分たちを応援している風に聞こえたのかもしれないわね。

ゴンドロスからチャック・ベリー、とまあ、今回は遠くまで行ってしまいましたな。

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11 コメント

  1. けいこ 2019年7月20日

    ドンゴロスに又こだわってしまいました。講談社の日本語大辞典に亜麻糸で平織りに粗く織った布。主に袋にするが織り目が数えられるので刺繍にも用いられる。 まさに私のイメージ通りの説明だったのでついついコメント入れてしまいました。いろいろ話を膨らませて頂いたおかげでロックンロールのChuck Berryのことをうっすら思い出しました。ありがとうございました。

  2. きんちゃん 2019年7月21日 — 投稿者

    ドンゴロスなんて知らなかった。環境にも優しいしいいよね。
    私も今ジュートでできたバングラ製のサンダルを部屋で履いてます。

  3. Saburo 2019年7月21日 — 投稿者

    「ドンゴロス」知りませんでした。
    インドとイギリスの関係の深さを考えました。
    gunny sackは覚えておかねばらぬ表現ですね。

  4. Tomoko 2019年7月21日 — 投稿者

    ドンゴロス、人生で初耳です。農家の人は知っているのでしょうか。

  5. Kiyokazu 2019年7月21日 — 投稿者

    学校現場でのドンゴロスは、運動会の障害物競争で、脚を突っ込んで、ジャンプして進むめっちゃ疲れるコーナーです
    たぶん教員に聞いたら同じように答えるかもしれません。

  6. Gen'ichi 2019年7月21日 — 投稿者

    はい、知っています。

  7. Masato 2019年7月21日 — 投稿者

    もちろん
    動物園の業界用語かもしれませんが、麻袋ですよ

  8. 岩田隊長 2019年7月21日 — 投稿者

    ドンゴロス。知りませんでした。
    岩田はいつも南京袋と呼んでいます。

  9. モーリー 2019年7月22日

    ドンゴロス、よくは知りませんでした。
    広辞苑を見たら、載っているんですね。
     ドンゴロス【dungarees】
      ①麻などで織った粗布。麻袋。 ②粗末な服。
    なんだか、時代を感じさせるとともに、植民地とか資本主義とかプランテーションとか、いろいろなことを想起させる言葉ですね。

  10. Takuro 2019年7月22日

    あの麻袋は子供の頃見た記憶があります(ちなみに半世紀以上前です)。でも麻袋よりチャック・ベリーの歌に反応してしまいました。
    この歌は昔日本のロック歌手の歌で何度も聞きました。今回歌詞を文字で見て、「狼、ゴー、ゴ、ゴー」ではなく、Oh Jonny, go, go, go と知りました。
    また、タイトルが、Jonny B. Goodeだと初めて知りました。
    もしかしたら、チャック・ベリーはこのタイトルをガーシュウィンのLady be goodから発想したのでしょうか。こちらは今でもピアノ演奏で車で時々聞いてます。

  11. Yousuke 2019年7月26日 — 投稿者

    いつも楽しく読ませていただいております。

    動物園ではよくドンゴロスを使います。
    麻袋や夜具とも言いますね。

    主に類人猿に使います。

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