「英語で読む短編小説」シリーズでおなじみの 高橋教授の翻訳による…
ジョセフ・コンラッドの『シークレット・エージェント』が光文社古典新訳文庫より発売されました!
ロシア帝国支配下、現在のポーランドに生まれたコンラッド。没落貴族だった両親は強制労働が元で亡くなり、コンラッド少年は伯父に育てられましたが、16歳で船乗りになろうとポーランドを脱出。その後世界各国を船で巡り、27歳のときにイギリスに帰化して小説家になります。
『シークレット・エージェント』は、ヴァーロックというロンドンで妻と小さなお店を開いている男が主人公の物語です。しかもこのヴァーロック、アナーキストであり、帝政ロシア大使館からもお金をもらって、二重スパイをやっているというマルチな40男。彼のまわりにあつまる若いアナーキストたちの味方なのか敵なのか、グリニッジ天文台爆破という使命は果たして決行されるのか。