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悩める動物園・水族館◆野生動物研究センター

こんにちは。なつです。

ご報告遅くなりましたけれど、3月22日、伊谷教授がいらっしゃる「京都大学野生動物研究センター」主催の動物園大学・水族館大学シンポジウム「悩める動物園・水族館」に行ってまいりました。

よぉ!なつ教授!
お久しぶりですわ、伊谷教授。
まずはパネリストたちの講演から。
トップバッターはウミガメの専門家、亀崎直樹先生。

二項対立はどの世界にも必ずあるもので…ウミガメを保護せよと言う一方で、今まで食してきた習慣がなくなると、増えたウミガメにより生態系に被害に及ぶ、というジレンマ。さまざまな国での例を挙げながら、都会型生活のなかにいる人間と、生態系生活のなかにいる人間の考え方の違いを説明してくださいました。

こちらは、横浜ズーラシアの村田浩一園長。

「わたしたちは動物園のために何を残してきたのか?」というテーマで、動物園の役割を、日本での動物園史を含めて解説してくださいました。動物園の存在意義を考えるための三つの役割 ― 種を残し、亡くなったあともその情報を残し、飼育技術を残す、を提示されました。

3人目は鴨川シーワールドの勝俣博園長です。

水族館が頭を抱えているのは捕鯨問題です。日本の捕鯨に対する考え方を非難する欧米が、クジラと同様に、イルカに対しても厳しい視線を向けています。また世界の水族館では、知能が高いシャチやイルカに芸をさせることも近年禁止される方向に動いているそうです。

そんななかで日本の水族館はどうしたらよいのでしょうか。また、飼育方法として日本の水族館全体で協力しあいながら、「共同飼育」をしてはどうか、という解説もありました。

最後は「野生動物保護協会( Wildlife Conservation Society )」の 本田公夫先生による「欧米と日本との違い」
1分35秒あたりで本田先生登場…

WCSは、1895年ニューヨークで設立されて以来、アメリカ・ブロンクス動物園を拠点に、野生動物の生息地に即した動物園の設計をあらゆる面から行う団体です。ブロンクス動物園のほかにもニューヨーク市にある4つの動物園・水族館を統括、毎年のべ400万人の入園者を誇ります。

 動物園の見せ方ひとつで、観察者の足がどれくらいそこで止まるのか、具体的な数値を挙げながら、自然界のようなレイアウトでくつろぐ動物たちの写真を見せてくださいました。

お客さんが来てくれなくて赤字だ、(赤字を)どうすればいい、ではなく、来てもらえる動物園にするには、(動物園を)どうすればいい、というちょっとした視点の変え方で、見えてくるものがたくさんあることが分かりました。

みなさんにとって、動物園や水族館って何なのかしら。

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2 コメント

  1. けいこ 2019年4月1日

    読ませていただきました。まだまだ使いこなすのが大変です。

  2. etwasneues 2019年4月7日 — 投稿者

    けいこさま
    いえいえ、かなり使い慣れてきた感が…
    ぜひ、4月の調査隊に参加してください!
    よろしくお願いいたします。

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