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微笑みの国タイ巡り①

みなさん、はじめまして。

わたくし、タイの国鳥シマハッカンと申します。みなさんの住む日本の国鳥、キジと同じ仲間です。が、このスタイリッシュな色彩と優雅な足どりのせいなのか絶滅危急種(涙)と言われています。たしかに仲間が減っています(涙)。

しかし、こんなことでくじけてはいられません。わたくし、国鳥のシマハッカンですから、みなさんをこれからタイへお連れいたしましょう!

ところでみなさん、タイはどこにあるのかわかりますか?

南はマレーシア、東はカンボジア、北はラオス、西はミャンマーと国境を接しています

インドシナ半島の中央と、マレー半島の北部にあるのがタイ王国。そう、王国という名のとおり、タイは君主制国家です。

さて、タイの場所がわかったところで、これから行くのはチェンライ。

赤いところがチェンライ

チェンライはタイの最北の県で、その昔、13世紀頃にランナー王朝が建国された歴史あるところです。このチェンライ、じつは一昔前だったらとても危険で観光には行けなかったところなんです。

ゴールデントライアングルはまさに3国が隣り合っているところ。
タイに立ち、左前はミャンマー、右前がラオス

そう、ここはかつての「ゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)」の地。黄金の三角地帯とは、タイ(少し前にサッカー少年たちが洞窟に閉じこめられてしまったあの辺)、ミャンマー、ラオスの3つの国がメコン川で接する山岳地帯のことで、ここはかつて世界最大の麻薬密造地帯でした。

タイでは、前国王のプミポン国王が1960年代から「王室プロジェクト」を始めました。この辺りの住民は、ほとんどが山岳民族。貧困のために、アヘン栽培をするしかなかった彼らを農業で自立させるプロジェクトです。

元々は、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国が持ち込んだアヘン。その撲滅のために、王室のひとたちはそれぞれが自分の地区を受けもって援助していきました。自活できるための農作物を作ることにより、住民たちは生活の糧を得て、政府は税金を徴収できるようになるのですから、一石二鳥、一石二シマハッカン。

さあ、着きました!ここはプミポン国王のおかあさん、シーナカリン王太后が1980年代に始めたDoi Tung地区。ひじょうに優秀なシーナカリン王太后は、奨学金でハーヴァード大学に留学していたときに、プミポン国王の父と知り合いました。じつはこの方、まったくの平民でお父さんは金の職人だったそう。

シーナカリン王太后は、Doi Tungに別荘を作り、そこに住んで指導に励みました。いまでも人の手が行き届いて、とてもきれいな庭園になっています。

現在のDoi Tung地区では、コーヒー栽培とマカデミアナッツ栽培に力を入れています。そこでとれたものは品質も高く、商品化されています。

Doi Tungの生産品にはUNODC (United Nations Office on Drugs and Crime)
というラベルが貼ってあります。30年くらいでよくここまで来たって感じです
チェンライ市内はお祭りさわぎ

なに、おなかがすきました?それでは、チェンライ市内で夕食を。たくさんの屋台からお気に入りを見つけたら、さあ、舞台をみてください。大きな音で音楽が鳴り響きその前で踊れば、ダイエットにもなり、これもまた一石二鳥、一石二シマハッカン、ということで、次はみなさんとタイの料理教室へ行ってみましょう。お楽しみに。

足元悪いですがついてきてください

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