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夏休み企画・お勧め大会【25】『紅いコーリャン』(1987年)

エントリーナンバー【25】シュークリームさん

本日トップバッターのお勧めは!?

おすすめのもの…。最近全然映画や本を読めてないですが、映画なら『紅いコーリャン』でしょうか。日中戦争を描いた不朽の名作です!

『紅いコーリャン』は1987年公開の中国映画。チャン・イーモウ監督のデビュー作で、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した名作。イーモウ監督といえば、『あの子を探して』(1999年)や『初恋のきた道』(1999年)、高倉健主演の単騎、千里を走る。(2005年)をご覧になった方も多いのでは?

舞台は1920年代末の中国山東省。語り手の祖母・九児(チウアル)は、親子ほども年の離れた造り酒屋の男に嫁ぐことに。御輿で嫁入りに向かう途中、強盗たちに襲われ、御輿の担ぎ手・余占鰲(ユイチャンアオ)に救われます。

実家への里帰りの帰路でも、再び襲われますが、なんと強盗は余。互いに惹かれ合っていた2人は、コーリャン畑で結ばれます。やがて夫が行方不明となり、造り酒屋を継いだ九児は余と結婚、子供も生まれ、幸せな日々が続くのですが、そこに日本軍が…

それではシュークリームさん、お勧め理由をお願いします。

はい。私は田舎でアメリカハリウッド映画しかやらない映画館が1軒しかない街出身で、当時はインターネットとかなかったし、アメリカ映画で満足していたんですけど、大学入学で上京してすぐ、一般教養の授業の素材で見て衝撃を受けました。

荒削りなBGMと、アングルの美しさとか度外視した、人間を生々しく切り取った映像。後にも先にも、これほど印象残った映画はなく、それから恵比寿やら渋谷やらマイナー映画ばかりやる映画館に通いつめました。

でも、やはり『紅いコーリャン』が、私の中では超えられない感じです。何年かに一度、観ていますが、内容が重すぎ&長すぎて、元気なときしか観られません…。

ずっしりどっしり重いんですね…。

はい。今の等身大の私のおすすめは、『おかあさんといっしょ』。Eテレ、いつもありがとう~(笑)

ということで、たしかに子育て中にヘヴィーな映画はキビシイですが、猛暑です、チャレンジあるのみ!です。

シュークリームさん、ありがとうございました。さあ、重くったっていい!暑さを乗り越えられる「物語」をご存じな方はetwasneuesbooks@gmail.comまで。

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テーマの著者 Anders Norén