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ショパン国際ピリオド楽器コンクール①記者会見

こんにちは。ジャックです。

本日、東京・小石川にあるトッパンホールにて「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」の公開記者会見が開催されました。

ショパン??ピリオド楽器??

はい。フレデリック・フランソワ・ショパン(1810-1849)は、「ピアノの詩人」と呼ばれた、ポーランドを代表する作曲家でありピアニストの大家。

ショパンの作曲によるノクターンやワルツは、みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。

そして、ショパンで有名なのが、祖国ポーランドで5年に1度開かれるショパン国際ピアノコンクール。課題曲はショパンの作品のみで審査され、参加者の出場年齢制限があるために、チャレンジできる才能と時間が限られている、という非常に厳しいコンクール。

ピアノ演奏部門の国際コンクールでは世界でも最高峰の位置にあると言われています。

そのショパンコンクールが開催される前年度にあたる今年、ショパンの時代に使われていたピアノを使った「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」がポーランドで開催されることとなりました。

そう、ピリオド楽器とは日本語でいうと「古楽器」。ショパンの時代のピアノはフォルテピアノと呼ばれていました。

「ショパンの音の手触りや魅力は、実際に演奏された時代の楽器と切り離すことができない」と国立ショパン研究所のマチェイ・ヤニツキ副所長(真ん中)。

「現代の楽器で行うショパンコンクールと、当時の楽器で行う新しいコンクール、このふたつが補い合って研究所の理念を作っていくのだと思います」

双方のコンクールを主催しつつ、当時の楽器でショパン全曲を演奏したものを録音して残していくこと、そして実際にピリオド楽器で演奏してもらうためのマスタークラスを運営することなどが、研究所の主な活動テーマです。

自身も1980年にアジア人で初めてショパンコンクールで優勝した、ピアニストのダン・タイ・ソンさんが、現代ピアノとフォルテピアノの違いを解説してくださいました。

(フォルテピアノは)ピアノであってピアノではないんです

ダン・タイ・ソンさんもフォルテピアノで演奏するときは、コンサートが始まる3日前から指に馴染ませるように練習するそうです。現代ピアノよりも鍵盤のタッチが柔らかく、響きも短いフォルテピアノは、より指先に集中する必要がある、とダン・タイ・ソンさん。

現代ピアノがドラマチックに歌うような音色なら、木製で繊細なフォルテピアノは、まるで語るように曲の内容を深く理解させてくれるような音色だそう。

記者会見で実際に現代ピアノとフォルテピアノを弾いて違いを教えてくださいました。

コンクールは9月2日~14日、ポーランドのワルシャワで行われます。ポーランド発でインターネットによる放送もありますので、ぜひチェックを!

日本の窓口は…もちろん

佐藤さん!

また楽しみがふえました!

 

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