こんにちは、ジャックです。
いま、私は日本のマダムに人気の街「二子玉川」で、中野くみ恵さんとお茶を楽しんでいます。
現在、中国語の通訳者として活躍なさっている中野さんですが、学生時代に台湾に留学されていた縁で、1999年の9月21日に発生した台湾大震災で大打撃を受けた町のひとつ「埔里」の復興をずっとお手伝いされてきました。
埔里は台湾の中心部にある南投県の、やや北側にあります。自然に恵まれた土地を活かして、生物多様性を前面に押し出した町おこしを始めようとしたところに921大震災――それでも町の人たちはあきらめないで、ふたつのことを始めました。
ひとつは埔里を「蝶の王国」にすること。もともと蝶の採集地で有名な埔里ですが、採集よりも保全に力を入れることによって、エコツーリズムによる復興を目指しました。
中野さんが翻訳した本『蝶迷・迷蝶』は、埔里の復興と蝶の保全に取り組んだ劉明浩さんの本。
ちなみに蝶迷はチョウの大ファン、もしくはチョウ・オタクのこと。迷蝶は、迷いチョウ、ということで、もともとその地域におらず、どこからかふらふら~と遠くの土地まで来てしまったチョウのこと。
素敵なタイトルです。
もうひとつは音楽です。市民が一丸となって子どもたちの音楽教育を支援して「Butterfly交響楽団」を創り上げました。
そう・・・似てますね。
何に?
エル・システマです。
ということで、「Butterfly交響楽団」は台湾のエル・システマとして活躍中。彼らのことは次回の『エル・システマ入門』で中野さんにお話していただきましょう。
くみ恵さん、よろしくお願いします。